アイコム株式会社は2016年8月20日、「ハムフェア2016」会場内の同社ブースでデスクトップタイプの広帯域受信機「IC-R8600」と、ハンディタイプの「IC-R30」を参考出品した。IC-R8600は10kHz~3GHzをカバー、各種デジタル通信にも対応し、リアルタイムスペクトラムスコープ&ウォーターフォールを搭載している。
アイコムは従来、広帯域受信機としてデスクトップタイプの「IC-R8500」、オールモードが受信可能なハンディタイプとして「IC-R20」を発売していたが、使用しているデバイスの供給などから生産を完了した。今回ハムフェア会場では、そのIC-R8500とIC-R20の後継機種として、2台の広帯域受信機が登場した。
★新世代プロスペックレシーバー IC-R8600
・10kHz~3GHzの広帯域を多彩なモードでカバー
・バンドの状況や信号をリアルタイムで視認できるリアルタイムスペクトラムスコープ&ウォーターフォール搭載
・デジタル波(D-STAR/国内DCR/NXDN/dPMR/APCO P25)の受信に対応
・PCでの操作および遠隔操作が可能
・タッチ操作に対応した4.3インチカラーTFT液晶を採用
・SDカードに受信/デコードログの保存が可能
・電源内蔵外部スピーカー SP-39ADを用意(オプション)
・背面端子:10.7MHz OUT、REF I/O(基準信号)、I/Q出力、外部スピーカージャック、AF/IF出力、CI-Vリモート端子、USBポート、MUTE入力、LANポート、DC電源コネクター、DC INジャック、Sメーター出力ジャック、AUX、ANT3コネクター、アンテナ端子(M/N)、アース端子
なおhamlife.jpの簡易実測によると、IC-R8600のサイズは約220W×90H×230Dmm、SP-39ADのサイズは約100W×90H×230Dmmだった。また発売開始時期は未定、実勢価格は20万円台が目標との説明があった。
★携帯型フラグシップレシーバー IC-R30
IC-R30のブース展示はモックアップで詳細は明かされていないが、IC-R8600と同様、各種のデジタル波受信に対応し「アナログ/アナログ」「アナログ/デジタル」の2波同時受信が可能という。また周波数の使用状況がわかるスコープ機能も搭載。アンテナはBNCコネクタを使用している。発売時期や価格は未定。
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