神奈川県横浜市の無線ショップ「神奈川ハムセンター」は、資材や加工費用の高騰、部品の入手困難などから販売を終了した430MHz帯スイスクワッドアンテナ「MK-4WD」の再販売を行うことを発表した。これは再販売への要望が多かったことによるもので2016年10月1日を目指して「New MK-4WD」を200セット限定販売を行うと同ショップのWebサイトで告知している。2パラ2段や4パラ、4パラ4段などバリエーションを用意し、予約を受け付けている。
限定200セットの販売が決まった430MHz帯スイスクワッドアンテナ「New MK-4WD」。エレメント材質はステンレス。そのほかの部分は真鍮にニッケルメッキ仕上げで、腐食にも強い仕様だ
厳重な品質管理のもと、新たに1本1本手作業で製作するという「New MK-4WD」200セットが、神奈川ハムセンターから10月1日を目指して限定販売される。
スイスクワッドアンテナは、2エレメントのHB9CVアンテナとキュビカルクワッドアンテナを組み合わせた変形アンテナのこと。基本的には、2エレメントで両エレメント間を直接位相によって指向性を得たもので、コンパクトながら高利得を得られることから、人気が高いアンテナの1つだ。
同ショップでは「エレメント全周が、1波長のループを2つ重ねており、後方の素子は位相によって1/4λ分位相が遅れ、さらに逆位相にさせているので合計3/4λ分位相が遅れ、その電波が 前方の素子まで届くとき、さらに1/4λ分遅れるため、合計1λの遅れとなり、前方の素子と同位相となり、合算されて強められます。同様に後方に対しては、打ち消されます。これによりコンパクトで、高利得のビームアンテナとなるのです。多くの方から、遠方とのQSOに威力を発揮して喜ばれています」と説明している。
今回、販売を終了していた430MHz帯スイスクワッドアンテナ「MK-4WD」の再販版として登場する「New MK-4WD」は、エレメントの材質はステンレス、そのほかの部分は真鍮にニッケルメッキ仕上げで、腐食にも強い仕様となっている。
●New MK-4WDの特徴（同ショップWebサイトから）
・コンパクトながら指向性があり、高利得です。
・受風面積が小さいので、強風でも安心です。
・アパートやマンションなどのベランダに設置して、TV用のローターで回転させても目立ちません。
・パーツが少ないので、組立、分解、撤去が簡単で、移動用に便利です。
・エレメントの材質はステンレスで、そのほかの部分は真鍮にニッケルメッキ仕上げで、腐食にも強くなっています。
●New MK-4WDの定格（同ショップWebサイトから）
周波数：430～440MHz
利得：16dB
FB比：20dB
インピーダンス：50Ω
接栓：M型
VSWR：1.5以下
最大幅：700mm
回転半径：350mm
耐風圧：50m/s
適合マスト：25～45Φ（希望により60Φまで変更可能）
サイズ：700×180mm（詳しくは写真をご覧ください）
重量：960gクロスマウントを含む（アンテナ本体600g）
各バリエーションの仕様（同ショップWebサイトから）
・New MK-4WD（2パラ）
税込み価格：24,800円
・New MK-4WDII（2パラ2段）
税込み価格：52,600円
・New MK-4WDGII（4パラ）
税込み価格：56,000円
・New MK-4WDX（4パラ2段）
税込み価格：115,000円
※仕様、価格は2016年8月5日現在
そのほか、「New MK-4WD」のビームパターンやVSWR測定グラフなどが同ショップWebサイトに掲載されている。詳しくは下記の関連リンクから確認してほしい。
●関連リンク：有限会社 神奈川ハムセンター
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