2016年8月26日、総務省は国際電気通信連合(ITU)2015年世界無線通信会議(WRC-15)の審議結果を受け、国内の周波数割当計画の一部を変更する告示案を公表し、2016年8月27日(土)から9月26日(月)までの間、意見(パブリックコメント)を募集する。今回の変更案にはかねてより期待されていた、5MHz帯(60mバンド)を国内アマチュア局へ分配する変更案は含まれなかった。
公表された報道資料の「周波数割当計画の一部を変更する告示案(新旧対照表)」の「別紙1:新旧対照表(周波数割当表 第1表(8.3kHz-27500kHz)」を確認すると、新たに「変更後」の「国際分配」には5351.5~5366.5kHz(5.3515~5.3665MHz)に「アマチュア」の記載がある。しかし国内分配案を見ると5275~5450kHzは「固定 移動(航空移動を除く)」のみとなっており、今回の案にアマチュア無線への分配が含まれていないことが読み取れる。
なお、意見公募の締め切りは9月26日(月)必着(郵送についても、同日必着)。「寄せられた御意見、および電波監理審議会への諮問に対する同審議会からの答申を踏まえ、周波数割当計画の変更を行う予定です」としている。JARLなどのアマチュア無線関連団体から、どのような意見が提出されるか、今後にも注目したい。
詳細などは下記リンクから確認してほしい。
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【速報】<日本での割り当ては未定>WRC-15で「5MHz帯」がアマチュア無線に配分、5351.5~5366.5kHzの15kHz幅
●関連リンク:
・総務省 周波数割当計画の変更案に係る意見募集~国際電気通信連合(ITU)2015年世界無線通信会議(WRC-15)の審議結果を受けた変更~
・総務省 意見公募要領(PDF形式)
※本記事の初出時、国内にも5MHz帯のアマチュアバンド分配が行われるという表記が一部ありました。お詫びして訂正いたします。
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