体調を崩し長期療養中だったタイのプミポン・アドンヤデート国王(ラーマ9世)が2016年10月13日15時52分(現地時間)に88歳で逝去された。同国王は1989年にタイ通信省からアマチュア無線局「HS1A」のコールサインを贈られている。
プミポン国王は1927年12月5日に米国マサチューセッツ州ケンブリッジで生まれた。兄のラーマ8世が1946年に急死した直後に18歳で王位を継承。以来70年間にわたり国王として君臨し国民から深く敬愛されてきた。1989年8月18日にはチットラダー宮殿でタイアマチュア無線連盟(RAST)の立会いの下、同国通信省からアマチュア無線局「HS1A」のコールサインを贈られたとRASTのWebサイトで紹介されている。
著名DXサーのFred Laun氏(K3ZO/HS0ZAR)によると、「プミポン国王がこれまでに行った唯一のQSOは、2mのFMハンディ機からのものだった」という。また国王が夢中になった趣味の1つが写真撮影であったため、「しばしばハンディ機を使っている写真を撮った」と同氏は述べている。(ARRLニュース 10月14日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
<hamlife.jp追記>
タイは国王の逝去により1年間の服喪期間に入り、30日間は政府庁舎や学校で半旗を掲げられ、祭礼や娯楽番組の放送は自粛されるという。同国に長期滞在中の日本人アマチュア無線家は「テレビはどのチャンネルも同じ追悼番組です。普段はピンクのTシャツを着ているマッサージ店のスタッフも、いつもは派手な格好の飲食店の女性もみな黒いシャツでした。街中を歩く人だけでなく、ショッピングセンターのブランド物衣類ショップのショーウインドウも店内も、黒やグレー系の商品ばかりが並んでます」という状況(要旨)を伝えてくれた。
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●คลิป (เสียง) ในหลวงทรงวิทยุ
●VR009/HS1A พระบาทสมเด็จพระเจ้าอยู่หัวฯ กับกิจการวิทยุสมัครเล่น
●関連リンク:
・King of Thailand Bhumibol Adulyadej, HS1A, SK(ARRL NEWS)
・RAST Webサイト(服喪のためモノクロ画像になっている)
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