埼玉県のアマチュア無線クラブ「彩の国D-STAR HAM CLUB（JQ1ZGY）」は2016年10月16日、JVCケンウッドから発売されたD-STARハンディ機「TH-D74」に対応した最新のD-STAR（DRモード）レピータリストを公開した。内容は同クラブのオリジナルで「レピータの位置情報をほぼ正確に修正」「レピータの順序を入れ替え、レピータ名称を一部変更」「ゲートウェイが未接続のレピータは名称の先頭に“X”マークを入れ、ゲート越え設定ができないようにした」など独自の工夫がなされている。利用は無料で同クラブのWebサイトからダウンロードできる。
彩の国D-STAR HAM CLUBの告知ページより（10月17日21時20分現在のもの）
JVCケンウッドが2016年8月に発売を開始したTH-D74は、1台でAPRSとD-STARの両方が楽しめる機種として人気を誇っている。今回彩の国D-STAR HAM CLUBが独自に作成し無償公開を開始した「TH-D74専用 D-STAR DRモードレピータリスト」は、次のような特徴があるという。
●レピータの位置情報をほぼ正確に修正しています
●レピータの順序を入れ替え、レピータ名称を一部変更しています
またゲートウェイが未接続のレピータは名称の先頭に「X」マークを入れて、ゲート越え設定ができないようにしてあります。
●純正にはない「DVシンプレックスデータ」を収録しています
DRモードからDVモードに切り替える手間から開放されます。
<433.30MHz～433.38MHz (20kHz STEP) / 145.30MHz～145.38MHz (20k STEP)>
433.30MHzおよび145.30MHzはJARL推奨のデジタル呼出周波数・非常通信周波数です。
データはTH-D74と互換性のあるもの（アイコム製のD-STAR機とは互換性がない）で、パソコンにダウンロード後、マイクロSDカードまたは接続ケーブルでTH-D74に書き込むことができるという。ただし利用は自己責任で、ということになる。下記関連リンクで、詳細や注意事項を確認してほしい。
なお同クラブは今後もTH-D74用のメモリーデータの公開、更新を行っていくということだ。
＜hamlife.jp追記 10月17日16時45分＞
本記事について、株式会社JVCケンウッド 無線システム事業部 品質保証部から指摘がありましたので一部を修正し、TH-D74搭載のレピーターリストについて同社から情報提供のあった下記事項を追記します。
(1)位置情報については、位置が公表されていないレピーターについては、「あいまい（Approx）」とし、座標については公表されている地名の部分から生成されたものを使用しています。リスト上での表示方法は異なるものの、座標自体につきましては、アイコム（株）のリストと全く同一のものです。
(2)ゲートウェイ通信に未対応のレピーターの表示についても、アイコム（株）と同様、ゲートウェイ通信対応のたびにレピーターリストを更新する手間を考慮し、最初からゲートウェイ設定を前提にしてリストを作成しています。
(3)DRモードでのシンプレックスで設定ですが、当社のウェブサイトで公開されている「Ver.20160915」にも設定例を記載しています。
http://www.kenwood.com/jp/products/amateur/handy/th_d74/rpt_list_j.html
ダウンロードしたTSVファイルをEXCELなどで開くと、一番上に表示されています。
●関連リンク：
・ケンウッド TH-D74専用 D-STAR DRモードレピータリスト（暫定公開中）
・彩の国D-STAR HAM CLUB
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