総務省は市販されているトランシーバー、ワイヤレスリモコン、ビデオトランスミッターなど、発射する電波が電波法に定める著しく微弱の基準内にあるとして販売されている無線設備を購入し、電波の強さの測定を行う「無線設備試買テスト」を定期的に行っているが、今回、「平成28年度無線設備試買テストの結果概要」の中間報告として、60機種を測定した結果、58機種が新たに基準を超えていることを公表した。おもちゃとして売られているトイトランシーバーや、送信可能周波数帯に2m/70cmのアマチュアバンドが含まれる、いわゆる「中華ハンディ機」なども含まれている。
総務省では、免許を必要としない微弱の基準内にあるとして販売されている無線設備をを定期的に購入し、電波の強さの測定を行う「無線設備試買テスト」を定期的に実施している。今回、基準の許容値を超えることが明らかな無線設備に関する情報として「平成28年度無線設備試買テストの結果概要」の中間報告「平成28年10月公表分」を発表した。
1機種につき2台を検査し「著しく微弱」の基準を満たさなかったものの中には、量販店や通信販売で購入できる無線設備が多数含まれている。公開されたデータを見ると、アマチュア無線家にとって身近な、超格安で売られている「中華ハンディ機」なども含まれていた。
10月期までの合計では120機種を測定し、116機種が「著しく微弱」の基準を超えることが明らかになった。なお、公表されたPDF形式のデータにある、左の「整理番号」をクリックすると、個々の無線設備の測定結果が表示される。
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク:
・総務省 平成28年度掲載分(平成28年10月公表分)
・総務省 平成28年度無線設備試買テストの中間結果報告(10月期)
・総務省 無線設備試買テストの結果について
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