九州総合通信局は、福岡空港で使用する航空管制用周波数に雑音が混入していると、福岡県上空を飛行中の航空機からの通報を国土交通省大阪航空局を通じて申告があったため、その発信源を調査した結果、福岡県古賀市の集合住宅で使用しているテレビ用受信ブースターが原因であることを特定し妨害源を排除したことを発表した。
【経緯】
9月25日21時頃、福岡県上空を飛行中の航空機から、福岡空港で使用する航空管制用周波数に雑音が混入しているとの通報があった旨、国土交通省大阪航空局から申告がありました。
当局では、電波監視システム「DEURAS(デューラス)」による方位測定情報をもとに古賀市周辺において現地調査を実施し、9月27日午後、古賀市の集合住宅で共同受信のために使用しているテレビ用受信ブースターの故障が原因であることを特定しました。また、集合住宅の設置者に対して、受信ブースターを交換するまで電源を入れないよう要請し、妨害源を排除しました。
本事例は、国民生活に必要不可欠な重要無線通信(注)に重大な障害を与えるものであり、迅速な排除が求められるものです。
(注)重要無線通信:電波法第102条の2に規定する無線通信(電気通信業務、放送業務、航空、消防・救急、警察、気象業務、電気事業、鉄道事業等の重要な無線通信のこと)
九州総合通信局は「今後ともこのような重要無線通信妨害申告に対する妨害源の迅速な排除をはじめとした無線通信に対する混信・妨害に的確に対応することとしています」と説明している。
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先
●関連リンク:
・九州総合通信局 重要無線通信への妨害源を排除-テレビ用受信ブースターによる障害-
・別紙:写真「障害原因となったテレビ用受信ブースター」(PDF形式)
・参考:電波監視システム「DEURAS」(PDF形式)
・福岡空港
・東海総合通信局 テレビ用受信ブースターの異常発振等による無線局妨害
・受像設備側に原因がある受信障害(JARL Web)
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