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<16年以上使われたエリクソン製>国際宇宙ステーション(ISS)の「ARISSスクールコンタクト用無線機」が故障

国際宇宙ステーション(ISS)のコロンバスモジュール内に搭載され、16年以上にわたり「ARISSスクールコンタクト用」として世界中の学生や教育グループとのアマチュア無線交信に使われてきたエリクソン製のMP-A型VHFトランシーバーが最近エラーメッセージを表示するようになり、使用が困難になった模様だ。

 

 

エリクソン製無線機でISSから交信を行う大西卓哉宇宙飛行士(同氏のgoogle+より)

エリクソン製無線機でISSから交信を行う大西卓哉宇宙飛行士(同氏のgoogle+より)

 

 

 2016年10月20日に発表された内容によると、ARISSの技術チームが対策を検討する間、ISSからNA1SSが行うARISSスクールコンタクトは、ロシアのサービスモジュール内にあるJVCケンウッド製のアマチュア無線機、TM-D710を使って行うことになるという。そのため、これまで行っていたパケット通信によるデジピータ(145.825MHz)は使用できなくなる。また今後のスクールコンタクトを430MHz帯に変更するための調整も現在行われている。

 

 すでに大西宇宙飛行士(KF5LKS=10月30日に地球へ帰還済)と米国フロリダ州のハウエル・L・ワトキンズ中学校とのARISSスクールコンタクトには、このJVCケンウッドの無線機が使用された。従来のエリクソン製の無線機(5W出力)よりも出力が大きいため、地上側のアンテナがシビアでなくても良くなるという。

 

 現在のISSは、アメリカ側のモジュールは直流120V、ロシア側のモジュールでは直流28Vが基幹ラインで使用されている。これを機会に、ISSのいずれの場所でも無線機に必要な13.8Vが得られ、ISSのどこからでも相互運用可能なハードウェア(無線機+電源)を搭載するための検討会議もARISSの技術チームが主体となって行われている。しかしその開発には多額のコストがかかるという。

 


 

 なおISSに115日間にわたって滞在していたアナトーリ・イヴァニシン第49次長期滞在クルーコマンダー、フライトエンジニアのケイト・ルビンズ宇宙飛行士(KG5FYJ)、大西卓哉宇宙飛行士(KF5LKS)は、10月30日朝にソユーズ宇宙船を使ってISSを離脱し、30日の12時58分(日本時間)カザフスタンの草原地帯に無事着陸した。

 

 現在、ISS内ではNASA宇宙飛行士シェーン・キンブロー(KE5HOD)の指揮下で第50次長期滞在が始まっており、セルゲイ・リジコフとアンドレイ・ボリセンコの両宇宙飛行士は、次のクルーが到着するまでの約3週間にわたってISSを管理する。予定では、11月にペギー・ウィットソン(KC5ZTD)、トマ・ペスケ(KG5FYG)、オレッグ・ノヴィツキーの3宇宙飛行士がカザフスタンから出発することになっている。(ARRLニュース 10月20日、10月27日 ※許可を得て抄訳転載、一部補記/(C)ARRL )

 

 

 

●関連リンク:
・Apparent ARISS Radio Failure Prompts Shift to Russian Service Module Ham Gear(ARRL NEWS)
・Two Radio Amateurs among Three Returning ISS Crew Members

 

 

 

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