オリジナルのアンテナや無線周辺機器を開発・販売する神奈川県横浜市の株式会社 工人舎は、グラスファイバーポールの中を銅製エレメントが、モーターによって伸縮することで周波数をマッチングする機能を有する「VERSA Beamアンテナ」の最新モデル「VERSA Liteシリーズ」として、基本的な機能はそのままに小型化を図った3エレメント八木アンテナ、14~50MHz対応の「KA1-203 Lite」と、7~50MHz帯対応(7/10MHz帯はダイポール動作)の「KA1-403 Lite」をそれぞれ開発し、このほど発売を開始した。
工人舎では構想から2年の歳月をかけて開発した、7~50MHz帯のWARCバンドを含むすべてのアマチュア無線バンドをカバーする伸縮型八木アンテナ「VERSA Beamアンテナ」シリーズを発売し好評を得ている。
同シリーズは、デジタルコントローラーにより、グラスファイバーポールの中を銅製エレメントがあらかじめインプットされた長さに伸縮して周波数をマッチングする構造で、10~50MHz帯ではフルサイズ八木アンテナとして動作。トランシーバーからバンドごとのデータを送り込めば、アンテナが自動的に周波数に追従し、グラスファイバーポール内の銅製エレメントの長さを調整してくれる。伸縮アンテナでのセンターローディングVP八木アンテナは世界初の画期的な構造で、発売当初からDXerを中心に大きな反響を呼び、予約待ちの状態がしばらく続いていた。
今回、同社ではスタンダード版と、ラチスブームを使った8エレメント以上の「Super VERSAシリーズ」に加え、「VERSA Beamアンテナ」の基本的な機能はそのままに、小型化を図った3エレメント八木アンテナ「VERSA Liteシリーズ」の2モデルを発表した。
「KA1-203 Lite」は14MHz帯で約30%短縮、18MHz帯は約12%短縮の3エレメントVP八木アンテナとして、また21MHz帯以上はフルサイズの3エレメント八木アンテナとして作動する。一方、「KA1-403 Lite」は7MHz帯が約50%短縮、10MHz帯が約30%短縮のダイポールアンテナ、14MHz帯が約30%短縮、18MHz帯が約12%の3エレメントVPアンテナ、21MHz帯以上はフルサイズの3エレメント八木アンテナとして作動する。
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銅製エレメントがモーターによって伸縮することで周波数をマッチングする様子。実際にはグラスファイバーポールの中を銅製エレメントが伸び縮みする。これはラチスブームを使った8エレメント以上の「Super VERSA」の映像
●KA1-203 Liteスペック
周波数:14~50MHz帯
総エレメント数:3本
周波数帯ごとのエレメント数:14~50MHz帯3エレメント
最大エレメント長:7.2m
耐入力(SWR:1.2以下):14M~50MHz帯/3kW(SSB)
最大ポール径:38mm
ブーム長:3.8m
回転半径:4.1m
質量:27kg
風圧面積:0.49平方メートル
適合マスト:48~61mm
その他:コントローラーほか一式標準装備
販売価格:320,000円+税
●KA1-403 Liteスペック
周波数:7~50MHz帯
総エレメント数:3本
周波数帯ごとのエレメント数:7~10MHz帯ダイポール/14~50MHz帯3エレメント
最大エレメント長:10.4m
耐入力(SWR:1.2以下):7~10MHz帯/2kW(SSB)、14~50MHz帯/3kW(SSB)
最大ポール径:38mm
ブーム長:3.8m
回転半径:5.5m
質量:29kg
風圧面積:0.58平方メートル
適合マスト:48~61mm
その他:コントローラーほか一式標準装備
販売価格:395,000円+税
●関連リンク:
・VERSA Liteシリーズ(株式会社 工人舎)
・株式会社 工人舎
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