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<昭和基地からアマチュア無線の特別局が初オンエアー>第58次 日本南極地域観測隊、「南極観測60周年」を記念した“8J60JARE”を運用!!

南極観測のため2016年11月27日に日本を出発する「第58次 日本南極地域観測隊」(JARE:Japanese Antarctic Research Expedition)が、2017年1月から約1年間にわたり、南極観測60周年を記念したアマチュア無線局「8J60JARE」を昭和基地から運用することがわかった。58次の越冬隊メンバーとして3度目の南極行きとなるJG2MLI 吉川氏がブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」で公表した。

 

 

JG2MLI 吉川氏のブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」より

JG2MLI 吉川氏のブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」より

 

 

 吉川氏によると、日本の南極観測が始まって2017年1月29日でちょうど60年を迎えることから、58次隊は昭和基地に常設されているJARL局の「8J1RL」と合わせ、南極観測60周年を記念した「8J60JARE」を運用するという。この局は南極地域観測隊のOBで構成される組織「南極OB会」が企画した南極観測60周年記念事業計画の一環として、南極OB会アマチュア無線クラブが免許を受けたもの(非・JARL記念局)。同会のほか一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)と八重洲無線株式会社が協力しているという。詳細は次のとおりだ。

 

 

★南極観測60周年記念「8J60JARE」の運用について

 

・主な目的:
 南極昭和基地との交信を通じて、無線通信の素晴らしさを体験してもらうと共に、日本の南極観測事業及び南極の自然科学に広く興味を持ってもらうこと

 

・運用期間:2017年1月1日~2018年1月20日ごろ

 

・運用周波数帯:7~28MHz帯

 

・運用モード:CW/SSB/FM/RTTY/PSK/JT9/JT65

 

・QSL:
 JARL-bureau、LoTW、e-QSL、Direct with SASE(to JG2MLI)
 ※CLUB LOGに対応

 

 

 過去には2006年から2007年にかけて、南極観測50周年を記念したJARL局「8J1ANT」が開設されたが、運用は東京・巣鴨のJARL本部(当時)と日本国内の移動運用のみで、南極・昭和基地からのQRVは行われなかった。今回の8J60JAREが昭和基地から初の記念局運用となる。

 

 この局の運用について、吉川氏は「一般のDXペディションとは運用の趣旨が異なることをどうかご理解いただき、できるだけ多くの方とのQSOを望んでいますので、同一バンドモードの重複呼出し、保険QSOは避けていただけると助かります」「新たに運用情報ブログを立ち上げるまでもありませんので、必要に応じてこのブログ(こちらは8J1RL南極昭和基地です)で情報を流していきたいと思います」と記載している。

 

 なお第58次日本南極地域観測隊は総勢68名(うち夏隊35名、越冬隊33名)。11月27日に成田空港から出発し、11月28日にオーストラリアのフリーマントルで先に日本を出航した「しらせ」に乗船し南極へ向かう。昭和基地到着は天候や海氷の状況にもよるが12月下旬の見込み。越冬隊は2018年2月中旬までの1年2か月間、昭和基地において研究・観測活動などを行い、2018年3月に帰国する予定だ。

 

 日本南極地域観測隊のメンバーには、毎回アマチュア無線の有資格者が複数含まれるが、第58次隊は女性の越冬隊員(6名)のうち3名がアマチュア無線資格を所持しているという。そのため「8J60JARE」や「8J1RL」をオペレートするYLハムの声が聞こえてくるかもしれない。この話題は「月刊FBニュース」2016年11月号で歌手のMasaco(JH1CBX)が国立極地研究所を訪問、吉川氏らに詳しくインタビューを行っているので一読をお勧めしたい。

 

 

歌手のMasaco(JH1CBX)は「月刊FBニュース」の取材で国立極地研究所を訪問、第58次日本南極地域観測隊にインタビュー(トップページを一部抜粋)

歌手のMasaco(JH1CBX)は「月刊FBニュース」の取材で国立極地研究所を訪問、第58次日本南極地域観測隊にインタビュー(トップページを一部抜粋)

 

 

 

●関連リンク:
・8J60JARE(ブログ こちらは8J1RL南極昭和基地です)
・Masacoのむせんのせかい~アイボールの旅~ 第10回 国立極地研究所と第58次日本南極地域観測隊の皆さん(月刊FBニュース)

 

 

 

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