総務省は2016年12月8日付けの官報で、周波数割当計画(平成24年総務省告示471号)の 一部を変更することを告示した。これは2015年にスイスで行われた国際電気通信連合(ITU)の「2015年世界無線通信会議(WRC-15)」において、各周波数の国際分配が見直されたことを「国際分配」の項目に反映するためのものだ。5MHz帯のアマチュアバンドも今回「国際分配」の欄に新しく記載されたが、日本国内では変わらず未割り当ての状態で開放の目処は立っていない。
今回総務省が告示した内容は、国立印刷局のページから閲覧・ダウンロードが可能だ。掲載された表は修正部分のみで「見出し」が省略されているが、左から「国際分配(kHz)(第一地域/第二地域/第三地域)」「国内分配(kHz)」「無線局の目的」「周波数の使用に関する条件」の順で構成されている。
5MHz帯は5351.5~5366.5kHzに新たに「アマチュア」と記載され、変更を示す下線が引かれているが、これはWRC-15で変更された国際分配を表記したものであり、右側の国内分配を見ると、相変わらず割り当てがないことがわかる。
一部SNSなどで「日本でもアマチュアに5MHz帯の割当が始まる」といった情報が流れているが、これは事実と異なるので注意が必要だ。
●関連リンク:
・官報号外 第272号(国立印刷局)
・周波数割当計画(総務省 電波利用ホームページ)
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