ラジオの受信機能とカセットテープレコーダーを一体にした「ラジカセ」。1968年に第1号機が誕生して以来、場所も世代もボーダーレスな家電として多くの人に愛されてきた。いま100台以上のラジカセのほか、製品カタログ、カセットテープ、ラジオ番組の資料などを一堂に集めた展覧会「大ラジカセ展」が東京・池袋のパルコミュージアムで開催されている。
「大ラジカセ展」は、日本随一の家電蒐集家として知られる松崎順一氏(デザインアンダーグラウンド主宰)が監修し、長年にわたって集めたラジカセなど100台以上が展示されているイベントだ。同氏は幼少期からラジオ製作や電子工作、アマチュア無線などを趣味としてきたという。
会場のパルコミュージアムには、1968年にアイワが発売した、日本第1号機(世界第1号機でもある)のラジカセ「TPR-101」から、1970年代から近年に至るまでのモデルを「スタンダードラジカセ」「カジュアルラジカセ」「チープ&キュートラジカセ」「ビッグスケールラジカセ」に分類して展示を行っている。その中には名機と言われた製品のほか、トリプルカセット、テレビ付き、レコードプレーヤー内蔵、電子オルガン付きといった変わり種も含まれている。
さらに時代を反映したラジカセの製品カタログ、ラジカセと深い関係にある各社のカセットテープ、著名人のカセットテープコレクション公開、ラジオ局の歴史が分かる資料(過去の番組表、写真、ベリカード、ポスターなど)も展示。1980~90年代をラジカセと共に過ごした人はもちろん、BCLファンや深夜放送のリスナーにとっても楽しめる内容となっている。
また12月18日(日)には松崎順一氏による「ギャラリーツアー」も2回行われる予定だ。同氏と展示を巡りながら、時代と共に変化していったラジカセの変遷とその魅力をたっぷり聞くことができるという。
イベントの詳細は次のとおり。
◆日本発 アナログ合体家電「大ラジカセ展」
・開催期間:2016年12月9日(金)~27日(火)
・開場時刻:10:00~21:00(最終日は18:00閉場)※入場は閉場の30分前まで
・会場:パルコミュージアム(池袋パルコ本館7F)
〒171-8557東京都豊島区南池袋1-28-2
・入場料:一般500円・学生400円(税込)・小学生以下無料
・主催:パルコ
・監修:松崎順一(デザインアンダーグラウンド主宰)
・協力:TBSラジオ / ニッポン放送 / 文化放送 / J-WAVE / TOKYO FM
・問い合わせ:03-5391-8686(パルコミュージアム)
●関連リンク:
・大ラジカセ展(パルコミュージアム)
・大ラジカセ展 公式サイト
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