総務省は市販されているビデオトランスミッターやトランシーバー、ワイヤレスカメラなど、「著しく微弱」の基準内にあるとして販売されている無線設備を市場から購入し、電波の強さの測定を行う「無線設備試買テスト」を定期的に行っているが、同省では12月20日、「平成28年度無線設備試買テストの結果概要」の中間報告として「12月期」のデータを公表した。今期は36機種を測定し、35機種を「著しく微弱」の基準を超えていることが明らかなった。この結果、12月期までの合計では156機種を測定し、実に151機種が基準超えとなっている。
総務省では、免許を必要としない微弱の基準内にあるとして販売されている無線設備をを定期的に購入し、電波の強さの測定を行う「無線設備試買テスト」を定期的に実施している。今回、基準の許容値を超えることが明らかな無線設備に関する情報として「平成28年度無線設備試買テストの結果概要」の中間報告「平成28年12月公表分」を発表した。
1機種につき2台を検査し「著しく微弱」の基準を満たさなかったものの中には、量販店や通信販売で購入できる無線設備が多数含まれている。公開されたデータを見ると、「FMトランスミッター」「通信機能抑止装置(ジャマー)」「ワイヤレスホン」などの無線機器が確認できる。
総務省では「公表と併せて、当該設備の製造業者、販売業者又は輸入業者に対し、電波法で定める技術基準の適合への改善等を要請するとともに、分析等を進めていきます」と説明している。
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク:
・総務省 平成28年度無線設備試買テストの中間結果報告(12月期)
・総務省 平成28年度掲載分(平成28年12月公表分/PDF形式)
・総務省 無線設備試買テストの結果について
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