IARU第1地域(IARU-R1)モニタリングシステムの会報は、中国のOTHレーダー(超水平線レーダー)の電波が6.999MHzで送信され、アマチュア無線の40mバンドの下端に深刻な影響を与えていることを報告した。
同会報は「2016年11月17日15:00(UTC)以降の長期にわたり、ジャンプする中国のOTHレーダーに、CWモードのDXウィンドウである7MHz帯アマチュアバンドの下端が覆われている」と述べている。信号は10kHzの帯域幅で1秒につき67スイープである(写真参照)。
IARUモニタリングシステムはまた、オーストラリアの「Jindalee Operational Radar Network(ジンダリー作戦級レーダー・ネットワーク:OTHレーダーの一種)」が、30mのアマチュアバンド内である10.131MHzで聞こえたことも報告している。ただし30mバンドのアマチュア無線は二次業務である。
このほか、7.050MHzではキルギス共和国からの軍用ALE送信、7.180MHzのラジオ・エリトリア(エチオピアからの雑音信号がかかっている)なども報告されている。このようにアマチュア無線バンドの侵入電波は、IARU Region1モニタリングシステムに記録されていくのだ。(ARRLニュース 12月14日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
●関連リンク:Chinese Over-the-Horizon Radar QRMing Low End of 40 Meters(ARRL NEWS)
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