アイコム株式会社は2017年1月18日、新たに策定されたARIB標準規格に合致する260MHz帯 デジタル(4値FSK)方式の「市町村防災行政無線システム」の製造販売を1月下旬から開始すると発表した。
アイコムのプレスリリースから抜粋で紹介する。
アイコム、新規格に合致する「260MHz帯 市町村防災行政無線システム」を発売開始
アイコム株式会社は、新規格に合致する260MHz帯 市町村防災行政無線システムの製造・販売を2017年1月下旬から開始いたします。
<市町村防災行政無線システムとは>
自治体は、地域住民の安全・安心を守るキーとなる防災情報を収集するほか、災害発生時には正確な情報を迅速に伝えることが求められます。その通信を支えるインフラが、市町村防災行政無線システムです。電波の効率的利用などの観点から、国によりアナログ方式からデジタル方式への移行が推進されています。
<新規格に合致する、音声通信に優れたシステム>
このたび発売するシステムは、平成27年12月3日に策定されたARIB標準規格(STD-T116)に合致するもので、260MHz帯の電波を利用する「4値FSK方式」という変調方式を採用した移動系の無線通信システムです。
4値FSK方式の当システムは、従来からあるデジタル通信方式であるπ/4シフトQPSK方式に比べ、機器の回路構成が複雑でなくともよいため、音声通信が主体のシステムを比較的低廉に整備可能なことが特徴です。
<円滑な運用に必要な機器をフルラインナップ>
無線機端末はもちろん、基地局無線装置、統制台、指令卓など、円滑なシステム運用に不可欠な機器をラインナップし、音声通信中心の情報伝達に強い構成です。また、過酷な環境の中での運用を強いられるケースが想定される携帯型無線機端末は、最高水準の防水性能(IP67/66/65)はもちろん、米国軍用物資調達基準(MIL-STD-810G)を満たす耐候性・堅牢性も確保しています。
●おもな特長
・ARIB規格(STD-T116)に合致する260MHz帯 市町村デジタル移動通信システム
・4値FSK方式を採用し、従来方式に比べ比較的低廉に整備可能
・基地局無線装置、統制台、指令卓など、システムに不可欠な送受信機をラインナップ
・無線機端末は最高水準の防塵・防水性能(IP67/66/65)を備えるほか、米国軍用物資調達基準(MIL-STD-810G)を満たす耐候性・堅牢性を確保
●関連リンク:アイコム、新規格に合致する260MHz帯 市町村防災行政無線システムを発売開始(アイコム プレスリリース)
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