2016年、米国のアマチュア無線免許数は前年比で1%増加し、12月末時点では各級合計で「742,787」となった。もちろんこれは世界第1位の数字である。
ARRLのボランティア試験(VEC)コーディネーターのマリア・ソンマ(AB1FM)は「FCC(米国連邦通信委員会)が新規発給したアマチュア無線免許は2015年比で1%増加し、新規発給の免許数は3年連続で30,000を超えた」と報告している。具体的には2016年は32,552局、2015年は32,077局、2014年は33,241局に交付されているという。
2007年、FCCがアマチュア無線の試験からモールス通信を除外して以来、米国のアマチュア無線免許取得者数は増加を続けている。ARRL太平洋地区マネージャーのジョー・スペローニ(AH0A)が編集した過去10年の統計によると、アマチュア無線免許の保持者はこの10年で約87,000ほど増えた。
FCCのデータベースによると、2016年12月31日現在の免許総数は742,787で、2015年の合計735,405を上回っている。しかし最高記録だった2016年11月の743,003はわずかに下回った。スペローニの編集した統計によると各級の免許数は次の通りだ。
・Amateur Extra:143,337
・Advanced:45,071(※FCCはすでに新規発給を行っていない)
・General:172,807
・Technician:371,560人
・Novice:10,012人(※FCCはすでに新規発給を行っていない)
昨年末のGeneral級とTechnician級の免許数は最高記録であり、Amateur Extraもほとんどそうであった。(ARRLニュース 2月1日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
<hamlife.jp追記>
ちなみに日本のアマチュア無線局数は2016年12月現在で「434,754局」。この9か月間は連続で減少を続け、1995年3月末の“ピーク”以降、減り続けている局数の最低記録を更新した。
<9か月連続で減少!“ピーク後最低局数”を更新>総務省が2016年12月末のアマチュア無線局数を公表、前月より598局少ない43万4,754局
https://www.hamlife.jp/2017/02/07/soumusyo-toukei-201612/
●関連リンク:Another Outstanding Year for Amateur Radio Licensing!(ARRL NEWS)
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