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<動画で見る>2017年1月31日、ラジオ・オーストラリア(ABC)“短波放送終了”の瞬間

オーストラリア放送協会(ABC:Australian Broadcasting Corporation)は、短波による国際放送の「ラジオ・オーストラリア」と国内向けの短波放送を、2017年1月31日をもって終了した。同局のRoe Creek (Alice Springs)送信所では、送信機の電源を切る前に「73 de VL8A QRT」と送信したという。

 

 

 アマチュア無線家ならだれもが一度は受信したであろう、ラジオ・オーストラリアの短波放送が1月31日をもって終了し、Katherine、Tennant Creek、Roe Creek(Alice Springs)の各地にある送信所では、短波送信機の電源をOFFにした。Alice Springs送信所の送信機「VL8A」では、その直前に「73 de VL8A QRT」とモールス信号を送信したという。

 

「73 de VL8A QRT」のモールス信号が出るシーンは、TwitterでABCの記者 Tom Maddocks氏(@MaddocksThomas)によるTwitterの動画で見ることができる。

 

 

 

 YouTubeでも送信終了の瞬間を迎えた送信所内部や、最後の瞬間を受信したオーストラリアのアマチュア無線家の動画がアップされている。

 

 

 

 

 ABCは今後、AM、FM、衛星、インターネットによるストリーミング、モバイルアプリなどを使って放送を続け、短波放送の終了で浮いた予算でデジタルコンテンツの提供とFMサービスを拡大することを表明している。しかし短波放送が届く広大な地域で生活し働くオーストラリア北部(ノーザンテリトリー:北部準州)の人々にとっては、緊急かつ重要な気象情報を奪うことになることから、短波放送終了の決定は歓迎されなかった。

 

 ノーザンテリトリー牧場主連合協会のTom Stockwell氏は、AM・FMラジオも携帯電話も利用できないSunday Creek Stationに居住している。彼は「デジタル送信に集中するというABCの決定は僻地の人々を無視している」と言う。また人里離れた集落の森林警備隊であるMark Crocombe氏は、彼のグループが数日から数週間、海上警備や密林の中でABCの短波放送による天気予報と緊急情報(サイクロンの警告を含む)を頼って過ごしてきたと言い、「確かに、短波放送を続けることは高価だが、サイクロンの最中、ブッシュのキャンプやボート上にいる人々にとって、それは天気予報を得る彼らの唯一の方法だ。外出中、そこにサイクロンが迫っているということを知らないと命にかかわる」と述べている。(ARRLニュース 2月7日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )

 

 

 

●関連リンク:Radio Australia Shortwave Station VL8A Signs Off in CW(ARRL NEWS)

 

 

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