アルインコ株式会社は2017年3月24日、ゼロから回路と機能を見直し、業務ユーザーのみならずファンが多いホビーユーザー(通称“フリラー”)向けに機能も充実した、資格不要で使える351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)30chを搭載するハンディ機「DJ-DPS70」を発表した。バッテリー7.2V/2200mAhの薄型「KA」と、7.2V/3200mAhの大容量タイプ「KB」の2つを用意し、希望小売価格は「DJ-DPS70(KA)」が47,800円(税別)、「DJ-DPS70(KB)」が52,800円(税別)。いずれも他社機との交信が可能。発売時期は4月上旬を予定している。
「DJ-DPS70(KA)」は、同社デジタル簡易無線機の第2世代にあたるもので、基礎回路、DSP(digital signal processor)技術を初めから見直して開発した製品で、機能と操作性について業務ユーザーのみならず、ホビーユーザー向け機能も充実したハンディ機である。とくに付属するバッテリーパックは、薄型の「KA」と、大容量の「KB」の2つから選べるため、別売オプションで買い替える必要がない。
そのほか、他社トランシーバーと通話ができる「AMBEコーデック」を採用しながら従来機より増えた秘話コードで通信セキュリティを高めているほか、周囲の騒音がマイクに入るのを減少させるノイズキャンセルなど便利な機能を満載。
ボディは水濡れや汚れに強いIP67耐塵防浸型で、業務ユーザーやホビーユーザーにも納得してもらえることを考慮しながらゼロから回路と機能を見直した結果、「一般」と「拡張」の2段階セットモードなどを装備している。
同社が発表したプレスリリースから抜粋・整理して紹介しよう。
●出力はパワフルな5W、意外に良く飛ぶ2W、電池の持ちが良い1Wの切り替え式。
●従来の他社互換秘話コード32,767通りに加えて弊社独自の秘話キーを追加、S70系だけしか通話できない高セキュリティ秘話を実現。(従来コード32,767X強化キー15=491,505通り)
●難燃グレードVOで燃えにくく丈夫なポリカーボネート製のIP67相当耐塵防浸ボディとねじ込み4極の防水アクセサリーポートを採用して、水分や汚れから無線機をしっかりガード。
●薄型EBP-98装着時は幅55.8mm×高さ95.8mm×薄さ32.5mmで軽さ約244g、大容量EBP-99でも薄さ40.7mm、軽さ約266gと小型軽量。(突起物・クリップを除く、質量は付属アンテナを含む)
●約35分の通信録音機能は、個別通信なら特定局の音声だけを録音させるような細かい設定が可能。
●プリセットされた4種類のテキストを送信できるショートメッセージは、パソコン編集ソフトを使えば全角32文字まで自由に編集可能。(ソフトは弊社HPのダウンロードコーナーから無償で配布、プラグ変換用EDS-14とパソコン接続ERW-7の両ケーブルが別途必要)
●内蔵、外部、緊急と個別に設定できるマイク感度とノイズキャンセル機能で、クリアな送信音を実現。
●VOXは従来の全自動のほか、一度PTTを押して送信(声が途切れたら自動で受信)と、話し始めは自動で話終わりにPTTキーを一度押す、2つのマニュアルアシスト設定を加えて使い勝手を向上。
●受信音均一化(AGC)、低音・高音域抑制、秘話設定時でも秘話無し信号を受信させる対象外信号選択、受信信号強度低下通知、受信音量固定など、受信にもこだわりのカスタマイズが可能。
●CH番号、受信音レベルのほか「キーロック中です」「電池が減りました」「緊急、緊急」
のような案内もできる多彩な和文音声ガイダンス。
● 大きく見やすいドットマトリックスの日本語液晶表示と、見やすい白色系のバックライト。
● 大音量700mWのオーディオ出力、一般と拡張の2段階セットモード、親子通信(子機間通話禁止)、200名の個別呼び出しと10グループのグループ呼び出し、PTTホールド、コールバック(自声モニター)、7段階のVOX感度、上空3Sの5CH受信、スキャン機能、イヤホン断線検知、Sメーター、デュアルオペレーション、警報音と警報動作の詳細設定、ショックセンサー(マンダウン機能=倒れて一定時間動かなかったら発報)、設定温度(範囲-20~60℃)になると警告を発する温度センサーなど、多彩な機能を満載!
●関連リンク:5W デジタル30ch (351MHz) ハンディトランシーバー DJ-DPS70(アルインコ電子事業部)
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