2017年5月11日付けのARRL NEWSによると、ARRLのDXCCデスクは今年3月31日に発表した「ミッドウェー諸島(KH4)」と「クレ環礁(KH7K)」をDXCCリストから削除し、消滅エンティティーとする決定を“取り消す”ことを表明した。現存エンティティー数は再び「339」に戻り、その情報はすでにLoTWに反映されている。
今年3月31日にKH4とKH7KがDXCCリストから削除された理由は、2016年8月にアメリカのオバマ大統領(当時)がハワイの海洋保護区(パパハナウモクアケア海洋国立モニュメント)をほぼ4倍に拡大し、ミッドウェー島も同保護区に含まれたことでハワイ州の一部とみなされることになり、独立したエンティティーとしての要件(DXCCルール2章1項「国家行政区分による分離」)が失われたことにあった。またクレ環礁は「親エンティティーであるハワイ(KH6)との間に、別エンティティー(KH4)が存在する」という要件(DXCCルール2章3項「他のDXCCエンティティーによる分離」)が失われたことによって連鎖的に消滅が決まったものだった。
しかし5月11日付けのARRL NEWSによると、“さらなる調査を行った結果、これらの変更は関連する行政機関に支持されていないことが判明した”ため、「ミッドウェー諸島(KH4)」と「クレ環礁(KH7K)」の削除は発生せず、独立したエンティティーとしてDXCCリストに戻されることになったという。この決定はすでにLoTWにも反映されている。
●関連リンク:Midway and Kure Islands Reinstated as DXCC Entities(ARRL NEWS)
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