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<5月18日以降、基地局で捕捉不能に>静岡大学、アマチュア無線家に人工衛星「STARS-C」の受信報告を緊急呼びかけ!!

2016年12月19日に国際宇宙ステーション(ISS)から放出された、静岡大学の小型衛星「STARS-C(愛称:はごろも)」。放出後は430MHz帯でCWテレメトリー信号(ビーコン)を発射しながら順調に地球上空を周回していたが、その電波が5月18日を最後に同大学の基地局で受信できなくなってしまった。5月23日の夜には報道関係者を招いて親衛星と子衛星を結ぶ「テザー」の伸展実験の公開を予定しており、関係者は苦慮している。そのためアマチュア無線家に“CWテレメトリー信号を受信して欲しい”という緊急の呼びかけが出された。

 

 

「STARS-C(はごろも)」の受信報告に対して発行されるQSLカード。親衛星がJJ2YPL、子衛星がJJ2YPMで両衛星はテザーで結ばれている

 

 

 静岡大学の人工衛星プロジェクトチームから出された緊急の呼びかけを抜粋する。

 


 

静大衛星「STARS-C(はごろも)」
アマチュア無線家の皆様への受信協力のお願い(2) May.20,2017

 

 静大衛星「STARS-C(はごろも)」について、アマチュア無線家の方に報告とお願いを申し上げます。最初に、学生の運用であるため、特に4月(年度替わり)以降、情報発信が充分に機能できておらず、大いに反省をしております。以下に報告するように衛星の電波が弱く、皆様に大変ご心配をおかけしており、併せてお詫び申し上げます。

 

【現在の衛星の状態】

 

◆12月の衛星放出以降弱いながらも受信できていた親衛星(JJ2YPL)のCWテレメトリー信号が5月18日以降捕捉できなくなっています。

 

◆子衛星(JJ2YPM)のCWテレメトリーは5月11日を最後に信号の受信に至りません(受信できている時も若干の周波数ずれを観測していました)。

 

→この状態は、静岡大学基地局の受信能力の問題であって、実際は電波は観測可能なのかも、という考察があります。

 

→静岡大学基地局の設定等を再度確認していますが、今現在衛星からの信号が捉えられていない状況です。

 

◆放出後時間経過があり、衛星の高度が徐々に下がってきていると推察します。

 

◆5月下旬は「全日照(衛星が昼間の領域を飛行)」に入り電力条件が回復します。そこで、この期間に「テザー伸展」を行うことを予定しています。

 

→衛星からのFMパケットが大学では受信できていないため、テザー伸展後の衛星搭載カメラの画像が受信できるかどうか、不確かです。そのため、地上からテザー伸展の状況を天体望遠鏡で観測することも考えています。

 

→電力条件の確認はCWテレメトリーの解析で判別できますが、現状衛星からのテレメトリが前述のように受信できません。

 

 

【アマチュア無線家の皆様にお願いしたいこと】

 

(1)はごろもの電波は、(静岡大学基地局以外でなら)受信できるのか

 

(2)受信できるのであれば、親衛星子衛星に周波数のずれ(ドップラーシフト以上のずれ)はあるのか

 

(3)テレメトリのM行(←親衛星)またはR行(←子衛星)のデータはどうなっているか
 →データフォーマット2・4・6行目

 

(4)S2行(親衛星子衛星とも)のデータはどうなっているか
 →データフォーマット5行目

 

 以上について、ご報告をいただきたくお願いする次第です。優先順位は、どれも重要なのですが、敢えて付けるとしたら(1)→(3)→(4)→(2)の順です。受信報告は、このサイトからお送りください。
 https://ws.formzu.net/fgen/S96136629/

 


 

 

 なお「STARS-C(はごろも)」の周波数は次のとおり。

 

★親衛星(JJ2YPL)
 CWテレメトリー:437.245MHz ±ドップラー、 FMパケット:437.405MHz ±ドップラー

 

★子衛星(JJ2YPM)
 CWテレメトリー:437.255MHz ±ドップラー、 FMパケット:437.425MHz ±ドップラー

 

※ダウンリンクのデータフォーマット(PDFファイル)はここをクリック

 

 同大学の鈴木教授(JR2BEF/WR1J)によると、23日までの通過予想時刻(浜松基準)は次のとおりという。

 

 

 

 

 

 各地の衛星通過時刻の取得方法など、詳細は下記関連リンク参照のこと。

 

↓この記事もチェック!

 

【追記:各地でビーコン受信に成功】<静岡大学「STARS-C」は12月19日(月)夕方!!>国際宇宙ステーション(ISS)、アマチュア無線ビーコンを発射する小型衛星など7基を放出へ

 

<JJ2YPK~JJ2YPPの6局分>東海総合通信局、超小型衛星「STARS-C」、小型衛星「ChubuSat-2」「ChubuSat-3」にアマチュア局の予備免許を付与

 

 

【訂正】記事初出時、子衛星(JJ2YPM)のCWテレメトリーを「437.225MHz ±ドップラー」と記載しましたが、大学関係者から提供された情報に誤りがあり、正しくは「437.255MHz ±ドップラー」となります。訂正しお詫びいたします。(5月21日 22時20分)

 

 

 

●関連リンク:
・静大衛星「STARS-C(はごろも)」アマチュア無線家の皆様への受信協力のお願い2(静岡大学大学院 事業マネジメントコース 鈴木研究室)
・静岡大学超小型衛星「はごろも」衛星捕捉実験およびデザー伸展実験を公開します(静岡大学 プレスリリース)

 

 

 

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