一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、さる2017年5月20日に開催した第33回理事会の報告をWebサイトの会員専用ページで公開した。同理事会では「平成28年度事業報告」「平成28年度決算報告」が審議されたが、監査を行った監事が「前任関東地方本部長の関東地方本部費の使途と経理処理は公正公平の観点から疑わしい」と指摘し、各地方本部長に改めて注意を促す場面があったという。また業務報告では、4月から有料頒布が始まった「資格別門標板」の受注枚数が5月8日現在で1,110枚に上ったことも報告された。同理事会報告の閲覧はJARL会員のみで、コールサインと登録したパスワードが必要となる。
JARL Webの会員専用ページに掲載された「第33回理事会報告」によると、同理事会では6月25日に東京都新宿区で開催される第6回定時社員総会で報告される「平成28年度事業報告」と「平成28年度決算報告」についてを審議した。
この中で業務と決算の監査を行った監事は、関東地方本部費の前任本部長支出分に関し、帳簿・領収書等を点検した結果、「前任関東地方本部長の関東地方本部費の使途ならびに平成26年度以前からの繰越金と平成26年度・27年度の予算額を、27年度第3四半期中にほぼ使い切り、その後の平成27年度の不足額を平成28年度予算で清算している」ことを指摘、「このような経理処理は公正公平の観点から疑わしいことである」として、各地方本部長に改めて注意が促されたという。
なお関東地方本部費の前任地方本部長支出分については、「実態をさらに精査が必要との見解が示され、場合によっては不当な支出金の返還請求や処分等の是正を求めるとの見解が述べられた」と記されている。
さらに協議事項では、地方本部規模で行われている“地方広域ハムフェア”に対する助成金申請に基づく交付額を検討し、「第22回 関西アマチュア無線フェスティバル」に50万円、「第49回 東海ハムの祭典」と「第17回 西日本ハムフェア」に30万円、「第5回 北海道ハムフェア」と「東北復興アマチュア無線フェスティバル」に20万円の助成を行うことが決定したという。
このほか業務報告の中では、4月から有料頒布(1枚500円)が始まった「資格別門標板」に関して、5月8日現在の受注数も記されている。
・1アマ(黄):692枚
・2アマ(緑):194枚
・3アマ(青):173枚
・4アマ(橙): 51枚
合計1,110枚
理事会報告の詳細は、下記関連リンクのJARL会員専用ページ(要ID、パスワード)からPDF形式で閲覧が可能だ。
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<1アマの「黄色」が大人気!!>JARLの会員向けサービス「資格別門標板」の頒布方法を紹介
https://www.hamlife.jp/2017/06/22/jarl-shikakubetu-monhyoban/
●関連リンク:JARL理事会報告(JARL Web 会員専用ページ)
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