アマチュア無線機器メーカー9社が加盟する業界団体の「日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)」は2017年5月25日、神奈川県横浜市で第47回定時総会を開催した。今年は2年に1回行われる役員改選がない年で、平成28年度の事業報告と決算案、平成29年度の事業計画と予算案が審議され、いずれも原案通り承認可決した。
日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)は、1971(昭和46)年に発足したアマチュア無線機器メーカーの業界団体で、2017年5月25日の時点で、五十音順にアイコム、アツデン、アルインコ、アンテナテクノロジー、エーオーアール、コメット、JVCケンウッド、第一電波工業、日興電子の9社が「正会員」として加盟している(八重洲無線は現在加盟していない)。
また「専門会員」として各地のアマチュア無線ショップ131社(2017年3月31日現在)が加入し、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)の委託を受けて養成課程講習会の企画と申込受付業務を担当している。
JAIAは毎年1回、正会員各社が集まって定時総会を開催しているが、その第47回の定時総会が5月25日に神奈川県横浜市のメルパルク横浜で開かれ、平成28年度(第46期)事業報告と決算案、平成29年度(第47期)事業計画と予算案が1時間半にわたって審議され、原案通り承認可決された。なお役員改選は2年に1度で、今回の定時総会では改選は行われない。
終了後に行われた懇親会には、アマチュア無線団体や業界関係者約40名が出席。開会挨拶に立った相神JAIA会長(株式会社JVCケンウッド代表取締役、兼 執行役員 副社長、兼 パブリックサービス分野COO、兼 米州総支配人)は次のように述べた。
「今年のアマチュア無線業界は、例年にも増して厳しい状況にあり、我々がいかにアマチュア業界を盛り立てるかを改めて考える時期に来ている。新しい製品でユーザーに喜んでいただくのはもちろん、いろいろな仕掛けを打ち出していかないと、なかなか盛り上がっていかない。そういう意味ではインターネットやYouTubeは安い費用でできるので、知恵を出してそういったものを使っていく必要があると感じている。
良い商品を出して“世界の人と話ができる”というだけではなく、常日頃から小さいところから仕掛けをやっていく必要がある。ぜひ皆さんのご協力をお願いしたい」。
●関連リンク:日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)
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