アルインコ株式会社は2017年6月5日、便利な機能を満載した351MHz帯デジタル簡易無線登録局のモービルタイプの新製品「DR-DPM60」を発表した。アマチュア無線機でおなじみのDINサイズ(横140×高さ40mm)でパネルセパレートが可能、フロントパネルにはオプションの防水スピーカーマイクも含め2本のハンドマイクが接続できる。他社製品と交信可能なAMBEコーデックを採用しながら、従来機より増えた秘話コードで高い通信セキュリティを確保している。希望小売価格は49,800円(税別)。
アルインコの新製品「DR-DPM60」は、他社製トランシーバーと通話ができるAMBEコーデックを採用しながら、従来機より増えた秘話コードで通信セキュリティを高めたほか、設定内容を知らせる音声ガイダンス、送受通話録音、周りの騒音がマイクに入るのを減少させるノイズ抑制処理(DSP)など、便利な機能を満載している。
液晶ディスプレイはドットマトリックス方式で、見やすい漢字の表示で操作性を高めたほか、32文字までのショートメッセージの送受信も可能。ボディは従来からアマチュア無線機に多用されてきたDINサイズ(横140×高さ40mm)のセパレート方式で、DCケーブルもT型ソケットなので既存のブラケットやケーブルがそのまま使えるという。付属のハンドマイクのほか、オプションの防水スピーカーマイクのEMS-500/501を同時接続し「ツインマイク」での運用もできる。電源は12V/24V対応でACCラインに連動させる自動電源オンオフを採用し、業務用車両や船舶での使い勝手を向上させている。
では同社資料から、主な特徴を抜粋しよう。
◆DR-DPM60のおもな特徴
●出力はパワフルな5W、意外に良く飛ぶ2W、電波障害が出にくい1Wの切り替え式
●従来の他社互換秘話コード32,767通りに加えて弊社独自の秘話キーを追加、M60とS70系だけでしか通話できない高セキュリティ秘話を実現(従来コード32,767×強化キー15=491,505通り)
● 金属製の頑丈なボディはフロントセパレーション方式。サイズはアマチュア機でおなじみのDINサイズで、ブラケットとDCケーブルはそのまま共用可
●オプションの防水スピーカーマイクEMS-500(カール状態で約0.5m)とEMS-501(ストレートコード5m)は、付属のEMS-61と併用も可能
●約35分の通信録音機能は、個別通信なら特定局の音声だけを録音させるような細かい設定が可能
●プリセットされた4種類のテキストを送信できるショートメッセージは、専用ソフトを使えば全角32文字まで自由に編集可能。(ソフトはダウンロードコーナーから無償で配布、パソコン接続用ケーブルERW-7は別売)
●12V/24V環境にそのまま対応、ACC入力を感知して自動でオンオフの便利な電源仕様
●受信音均一化(AGC)、低音・高音域抑制、秘話設定時でも秘話無し信号を受信させる対象外信号選択、受信信号強度低下通知、受信音量固定など、受信にもこだわりのカスタマイズが可能
●CH番号、受信音レベルのほか「キーロック中です」「緊急、緊急」などの案内もできる多彩な和文音声ガイダンス
●バックライトが7色から選択できる、大きく見やすいドットマトリックスの日本語液晶表示
●車両横転、車内温度等、各種アラームに応用できるショックセンサーと温度センサー(設定範囲-20~60℃)
●大音量2W(EMS-500/501は800mW)のオーディオ出力、一般と拡張の2段階セットモード、親子通信(子機間通話禁止)、200名の個別呼び出しと10個のグループ呼び出し、PTTホールド、上空3Sの5ch受信、スキャン機能、Sメーター、デュアルオペレーション、警報音と警報動作の詳細設定など多彩な機能を満載
◆DR-DPM60の主要定格
【hamlife.jp追記 6月7日】
同機種の発売開始時期について、アルインコ株式会社電子事業部が発行した新製品ニュースには「平成29年6月下旬」と記載されているが、その後公開されたWebサイトの商品情報ページには「7月初旬 出荷開始予定」と記載されている。
●関連リンク:
・DR-DPM60(アルインコ)
・アルインコ株式会社電子事業部
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