アイコム株式会社は2017年8月23日、株式会社ナビタイムジャパンと共同で、2017年10月2日からアイコムのIPトランシーバー(IP ADVANCED RADIO SYSTEMのIP500H、IP500M、IP501H)で動態管理サービスの提供を行うと発表した。
アイコムのIPトランシーバーは、携帯電話の通信網を使って、デジタルデータや音声通信を行う通信サービス。スマートフォンに比べて電池消費量が少なく、アプリの起動などをせずにボタンワンタッチで関係者全員に同時に通話でき、使用にあたって資格や免許申請が不要なことから運輸業や工事・建設現場、警備業など、さまざまな分野で利用されている。
今回発表されたサービスは、主に配送/宅配などの運輸業やバス・タクシーなどの旅客輸送業での利用を想定し、GPSを搭載したアイコムのIPトランシーバーを通じて、リアルタイムの車両位置や移動履歴、ドライバーのステータス情報等をクラウド上に集約し、ナビタイムジャパンの提供するWeb サイト上でリアルタイムに閲覧・管理が可能になるというもの。
管理者は、IPトランシーバー利用者の位置やステータスを1つの画面上で把握でき、利用者同士でお互いの位置やステータスをスマートフォン上などでも把握できるため、「作業のヘルプに行く」「手の空いている人にヘルプをお願いする」といったことが可能になるという。さらには動態管理だけでなく、例えば路線バスにIPトランシーバーを搭載し、バス利用者にバスの現在地を知らせるなどの新たなサービス提供も可能になるとしている。
なお提供開始に先立ち、2017年8月29日・30日に東京ビッグサイトで開催される「ロジスティクスソリューションフェア2017」のナビタイムジャパンブースで同サービスを初展示し、実際にどのように動くのかを、実機とPC・スマートフォンで見ることができるという。
●関連リンク:IPトランシーバーによる動態管理サービスを提供開始(アイコム プレスリリース)
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