The Dateline DX Association(DDXA)は、2018年6月下旬にMost-wanted DXCCエンティティーの第4位であるベーカー島(KH1)から10日間のDXペディションを行うことを発表した。KH1からの運用は2002年4~5月に「K1B」以来16年ぶりとなる。運用には日本からJN1THL(JA8CDG) 田沼氏がオペレーターとして参加するほか、アジア・パシフィック地域の担当パイロットにJA1WSX 井出氏が就任した。9月2日(土)、3日(日)に開催される「ハムフェア2017」会場内のHDLCブース(C-051)には臨時のドネーション受付も設置される。
ベーカー島(KH1)は北太平洋にある米国領の無人島(面積は1.64平方キロ)。ホノルル(ハワイ)から南西に830マイル、約8日間の航海が必要となる場所にある。野鳥が多く生息することで知られ、米国魚類野生生物局(FWS)管轄の国立野生生物保護区に指定され、上陸が厳しく制限されていることから、過去25年間を見ても1993年の「AH1A」と2002年の「K1B」の2回しか、大型DXペディションが行われていない“珍エンティティー”だ。
このほどFWSがDXペディションを行うための上陸について、今後5年間に1チームのみ受け入れることに同意したことから、このペディションが実施される運びとなった。DDXAの計画では2018年6月の第3週に同島へ到着、現地に12日間滞在し10日間を無線運用に充て160m~6mでQRVするという。DDXAから発表された内容の日本語訳は次のとおり。
The Dateline DX Associationは、2018年に実施を予定しているKH1(米国国立野生生物保護区ベーカー島)からのDXペディション計画に、大きな進展があったことを発表します。KH1は、DXCC モストウォンテッド・リスト第4位のエンティティーです。
私たちは、フィジーの船「Nai’a号」をチャーターする契約を締結しました。ベーカー島へは、2018年6月の第3週に到着する予定となっており、現地に12日間滞在して、そのうちの10日間を無線運用にあてるという計画です。DXペディションの日程は、自然保護監視員の確保、サイクロンシーズンの回避、ならびにNai’a号が使用可能という、米国魚類野生生物局からのコンサルテーションに基づいて選ばれました。この時期のHF帯伝播予想は、私たちが大きなターゲットと考えている西ヨーロッパに対して良さそうです。
他の超レアなエンティティへーのDXペディションと同様に、今回も皆さんに経済的な支援をお願いしなければなりません。40万ドル(日本円で約4,400万円)と予想される予算の50%以上を、11人のオペレータチームが拠出する予定ですが、このDXペディションを実現させるためには、皆様からのドネーションが不可欠です。ドネーションは、私たちのWebサイト(http://www.baker2018.net)から可能です。
米国魚類野生生物局が私たちを、安全かつ責任感をもって、この珍しいロケーションから無線運用を実施するグループであると信頼してくださったことに、深く感謝の意を表します。
共同リーダー Don Greenbaum, N1DG, Tom Harrell, N4XP, Kevin Rowett, K6TD
日本でも、このDXペディションを支援するチームを組織し、日本語Webサイトの構築や、ドネーションの取りまとめなどを行うことになった。9月2日、3日に開催される「ハムフェア2017」の会場では、オペレーターとして参加するJN1THL(JA8CDG)田沼氏が所属するブース「HDLC」(ブース番号:C-051)で臨時のドネーション受付を実施される。
詳細は下記関連リンク参照。
こちらの記事も参照
米国魚類野生生物局、ベーカー島(KH1)DXペディションを許可
https://www.hamlife.jp/2017/07/22/fws-ok-kh1-dxpedition/
●関連リンク:
・ベーカー島 2018 DXペディション日本向け支援チーム日本語サイト
・Baker Island 2018 DXpedition
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