日本のアマチュア無線局のコールサインは「同一コールエリアでは1つのみ」という原則がある。とは言っても、個人局の場合は「移動する局」の1局のみか、「移動する局」とハイパワーの「移動しない局」の2局を開設するケースが多いだろう。ところが、コールサイン研究で知られるJJ1WTL 本林良太氏が、2017年末（2018年1月6日時点、2018年1月29日更新）の「総務省無線局等情報検索」データを元にした調査によると、同一コールサインでなんと「8局分」の免許を持っている人が1人、次点は「5局分」で7人。さらに「4局分」が53人、「3局分」は548人も存在することがわかった。同氏が「第7回 全日本局数持ちコンテスト」というタイトルでまとめた調査結果から紹介しよう。
JJ1WTL 本林氏が集計した「第7回 全日本局数持ちコンテスト」（CICから）
JJ1WTL 本林氏は今年で7回目となる調査結果を「第7回 全日本局数持ちコンテスト」として同氏のブログ「CIC」に掲載した。
これは総務省が提供する「無線局等情報検索」のデータを用いて集計し、国内における個人局、社団局の無線局免許状発行状況から調査分析したものだ。それによると同一コールサインでもっとも多くの無線局を設置しているのは、前回のデータ集計と同様、JL1HHNの「8局分」が最高となる。
さらに、“5局持ち”はJA1EY、JF1UOW、JF1UOX、JA3LOZ、JQ3TAN、JS3CTQ、JE6DNDの7免許人。“4局持ち”は53免許人（2016年末は45免許人）、“3局持ち”は548免許人（2016年末は496免許人）と続く。
同一免許人による複数の局数持ちは増加傾向にあるが、これは同一エリア内に別宅シャックを設けたり、遠隔操作を行う局が増えたことによると同氏は分析している。なお、「エリアをまたがって局を複数持っている場合には，本集計では合算されません」としている。
なお、社団局を調査すると“3局持ち”がもっとも多く、以下の7免許人が確認できる。
・JA1YJR / NTVハムクラブ（東京都千代田区×1局，同港区×2局）
・JH1ZIQ / 横浜DXクラブ （神奈川県横浜市中区×2局，神奈川県横浜市金沢区×1局）
・8J1ZIU / JARL（千葉県木更津市×2局，千葉県富津市×1局）←今年新規
・JR2ZVN / 海津スーパークラブ（岐阜県海津市×3局）
・JA3YMP / 毎日放送茶屋町アマチュア無線クラブ（大阪府大阪市北区×2局，大阪府東大阪市×1局）
・JA3YUA / ICOMアマチュア無線クラブ（大阪府大阪市平野区×2局，兵庫県赤穂郡上郡町×1局）
・JE4YFZ / イチフジアマチュア無線クラブ（広島県福山市×3局）
詳細は下記の関連リンクから、本林氏のブログを参照してほしい。
●関連リンク：
・第7回 全日本局数持ちコンテスト（CIC）
・総務省 アマチュア局無線局等情報検索
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