東日本大震災から丸7年を迎えた2018年3月11日、宮城県仙台市で一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)などの主催による「東北復興アマチュア無線フェスティバル」が開かれ、東北各県を中心に多数のアマチュア無線家が来場し賑わった。その模様を速報写真で紹介する。なお会場内で撮影した各ブースなどの写真は後日掲載の予定だ。
「東北復興アマチュア無線フェスティバル」の会場全景
好天に恵まれた3月11日(日)、仙台市青葉区の仙台国際センター展示棟で「東北復興アマチュア無線フェスティバル」が開催された。11日19時現在、主催者からの公式発表はまだ行われていないが、2,000名近くが来場した模様だ。
10時の開会に先立ち、9時40分からは会場内で開幕セレモニーが行われ、同フェスティバルの山之内実行委員長(JA7AIW)のあいさつ、JARLの髙尾会長(JG1KTC)、総務省東北総合通信局の菅原無線通信部長、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)の三木会長(JA1CIN)による祝辞、関係者らによるテープカットが行われた。
会場となった「仙台国際センター」展示棟
関係者によるテープカット。写真中央のJARL髙尾会長は政府主催による「東日本大震災七周年追悼式」にJARL代表として出席するため、この後すぐに東京へ向かった
会場には東北各県を中心としたアマチュア無線クラブの展示や運用デモンストレーションのコーナー、各メーカーによる展示、販売店による即売コーナーなどが設けられたほか、各種講演や電子工作教室などの催事も行われた。また東日本大震災の記録や防災関連の展示もあり、震災発生時刻の14時46分には全員で1分間の黙祷を行った。
ここでは会場内で撮影した写真の一部を速報として掲載する。hamlife.jpでは、会場内で撮影した多数の写真を近く掲載の予定だ。
一般入場開始直後の模様
会場入口ではJN1JVK局が育てたひまわりの種を配布
JARL気仙沼アマチュア無線クラブによる「防災とアマチュア無線」のパネル展示
特別局「8J7HAM/7」の運用風景
子供向けの電子工作教室の模様
会場内は午前中を中心に混雑した
混雑する会場内の模様
オノウエ印刷提供のハンディ機、「FT-65」(2台)を争奪するジャンケン大会が行われた
ジャンケンに勝ち抜いた小学生の男の子にFT-65がプレゼントされた
会場裏手には特別局や各ブースで使うアンテナを設営した車両が勢揃い
8J7HAM/7のアンテナは大型クレーンで架設
美しい状態を保っているコリンズの受信機を実動展示
東北6mSSBグループはメンバーが持ち寄った懐かしい50MHz帯のリグを展示
プロ用の計測器を備えた測定コーナー
ATVのデモンストレーションのコーナー
SSTVやデジタルモードDXのデモンストレーションコーナー
FMぱるるんは「OMのラウンドQSO」「CQ ham for Girls」を公開収録
GHDキーの氏家氏による講演
JARDの坂本専務理事による講演
不要となった無線機の取扱説明書などを無料で配布するブースも出現
第1管区海上保安本部交通部企画課のブース。東日本大震災の震源域を立体映像で見られる展示のほか、管内の灯台の写真、4月から発行する「灯台アワード」のPRも行われた。
アイコムのブースでは、防災に強いD-STARシステムのPRと自治体などへの防災導入事例の発表を行った
仙台高専広瀬キャンパスのブースでは、ライセンスフリー無線を使った交信体験も実施
JARL東京都支部では小笠原諸島返還50周年記念の「小笠原ペディション」実施を告知。運用者とサポーターを募集
14時46分、会場内のアナウンスで全員が黙祷を行った
黙祷する出展者と主催者
●関連リンク:東北復興アマチュア無線フェスティバル