IARU第一地域が主催する26歳未満の若者を対象とした若手育成プロジェクト「YOTA(Youngsters On The Air)」。その理念に賛同し、日本において健全な若手アマチュア無線家を育成・支援するためのコミュニティ「YOTA-JAPAN」は、17歳から22歳までの若手ハム5名をコンテスターとして著名な熊谷隆王氏(JE1CKA)のコンテストシャック(埼玉県飯能市)へ招待、5名は3月24日(土)から48時間行われるDXコンテスト「2018 CQ World-Wide WPX Contest SSB」に参戦する。
コンテストを楽しむ若手ハムは世界的にも多いが、一方で若手ハムにとって人材、設備、立地の両面などベストな環境を簡単に手に入ることは難しい。こうした事情を踏まえ、欧州YOTAでは、コンテストに特化した“スーパーステーション”に若手ハムを招待し、素晴らしい環境でコンテストを楽しんでもらうという企画(YCP/Youth Contesting Program)を実施している。
YOTAの理念に賛同し、日本においての健全な若手アマチュア無線家を育成・支援するため、2017年12月に発足したコミュニティ「YOTA-JAPAN」でも、「YOTA-JAPANコンテストプログラム」としてYCPに向け準備を進めてきた。
今回、アジア初の試みとして、17歳から22歳までの若手ハム(JF1QMM、JH1DWQ、JH1VRE、JR2KHBほか1名の合計5名)を、コンテスターとして著名な熊谷隆王氏(JE1CKA)のコンテストシャック(埼玉県飯能市)へ招待。日本時間の3月24日(土)9時から48時間にわたり行われる「2018 CQ World-Wide WPX Contest SSB」に参戦することが決まった。当日は“JE1CKAコンテストチーム”として、熊谷氏の個人コールサイン「JE1CKA」でマルチオペ運用を行う計画だ。
「CQ World-Wide WPX Contest」は参加局数の多い世界規模のコンテスト。最終得点が「QSO得点の合計」と「異なるプリフィックスの和」の乗算により計算されるため、珍プリフィックスの局は人気が高く、呼ばれる確率も増えて高得点につながるというメリットがある。そのため世界的には普段は聞くことのできないプリフィックスで参加する局も多い。
以下、ニュースリリースから。
YOTA-JAPAN(Youngsters On The Air JAPAN)では、世界的に有名なコンテストシャックであるJE1CKA(埼玉県飯能市)に17~22才からなる若手ハムチームを招き、2018年3月24日~26日(日本時間)に世界規模で開催されるCQ WPXコンテスト (SSB) に参加いたします。
コンテストというきっかけを通じて若者ハム同士のコミュニティを形成し、また若者らがアマチュア無線の魅力を再発見していくことが、本企画の目標です。ひいては若者アマチュア無線界の活性化に繋がっていくと私達は確信しています。また、この企画は、IARU Reg.1(欧州、中近東、アフリカ地域)の若者ハム育成プロジェクトYOTAで実施されているYCP(Youth Contesting Program)に参画する、アジア初の試みとなります。
<背景 YCPとは?>
YCPとは、Youth Contesting Programの略で、若手にコンテストを行う機会を与えるイベントです。
さまざまな楽しみ方があるアマチュア無線の中でも,コンテストには特に多くの若手がアクティブです。多くの学校社団局がコンテストに熱心で、実際に素晴らしい成績を挙げているところもたくさんあります。
一方で、コンテストを十分に楽しめるような良い環境は、特に若手にとっては決して簡単に手に入るものではありません。たとえ無線クラブであっても、人材・設備・立地の両面で、そのような良い環境を揃えているところは、ほんの一握りであるといってよいでしょう。
これらの事情を踏まえ、欧州YOTAでは、コンテストに特化した所謂「スーパーステーション」に若手を招待し、素晴らしい環境でコンテストを楽しんでもらうという企画を催しています。これがYCPです。たとえば、4O3A(モンテネグロ)や9A1A(クロアチア)などがYCPに協力しています。CQ World Wide SSB 2017の際はA44A(オマーン)にて若者が大規模設備でのコンテストを楽しみました。これらの局はすべて、DXコンテストでも世界中に強力な電波を送り込んでいる有名コンテストステーションです。
YOTA-JAPANでは、2017年12月の発足以来、日本国内におけるYCP実現へ向けて、特に力を入れて準備を進めてきました。
(参考:欧州YOTA https://www.ham-yota.com/category/ycp/)
<YOTA・YOTA-JAPANとは?>
YOTA(Youngsters On The Air)は、IARU第一地域の主催する、26歳未満の若者を対象とした若手育成プロジェクトです。
毎年、各国のアマチュア無線連盟持ち回りで世界大会が開催され、教育の専門家によって開発されたカリキュラムにより、アマチュア無線に関するあらゆる要素を、7日間で出来るだけ数多く体験します。2017年はイギリスで開催され、第三地域からの招待国である日本を含む合計27カ国から80名が参加しました。2018年は南アフリカ共和国での開催が予定されています。
YOTAでは、参加者とさほど歳の離れていない若者がリーダーとして指導にあたり、若者が企画運営の中心となるなど、「若者が,若者の視点で,若者を育てる」ことが成功の鍵であると考えています。また、今の若者の考えや興味の対象など、「若者の生の声」にしっかりと耳を傾けることを重要視しています。
(参考:Youngsters On The Air. Website http://www.ham-yota.com/)
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<26歳未満対象の若手育成プロジェクト「Youngsters On The Air(YOTA)」>誕生!日本国内に新しい若手無線家のコミュニティー「YOTA Japan」
●関連リンク:
・What is “YCP”?/YCPとは?(YOTA Japan)
・Youth Contesting Program (YCP)
・YOTA Japan – Encouraging Amateur Youngsters in Japan
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