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<“5.6GHz帯のみ免許”のアマチュア無線局は1,200局以上>JARD、「ドローン(FPV)の免許・増設に係る手続参考資料」を公開!!

最近はドローン(小型無人航空機)がブームとなり、ユーザーが空撮を楽しむためFPV用の送信機を搭載する事例も増えている。一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は2018年4月4日、FPV用の送信機でアマチュア局の免許を受けるための詳しい資料を公式サイトで公開した。

 

 

JARDが開設した「ドローン(FPV)の免許・増設に係る手続参考資料」ページ

 

 

 ドローンの空撮で使用されるFPV(First Person View、ドローンを使った空撮などの一人称視点)用の送信機の多くは海外製で、周波数や出力によってはそのまま使用すると日本の電波法に抵触する場合がある。そのため最近行われているのは“5.6GHz帯のFPV用送信機を日本のアマチュアバンド内だけで送信できるように改造し、JARDなどの保証を受けてアマチュア局として免許を受ける”という手法だ。アマチュア無線のコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL 本林良太氏によると、2018年3月3日現在で「5.6GHz帯だけで免許を受けているアマチュア局」は、すでに1,225局も存在するという。

 

JJ1WTL 本林良太氏の調査による、5.6GHz帯のみの免許を受けているアマチュア局数の推移。詳細は同氏のブログを参照

 

 

 こうした動きからJARDは、改造した5.6GHz帯のFPV用送信機で「保証」を受け、アマチュア局を開設(または無線設備の増設)を行うための手続きで必要な「申請書の記入方法」や「送信機系統図の作成例」、さらにJARDによる保証実績がある「FPV用送信機の一覧表」をPDF形式で公開した。

 

JARDが公開した「ドローンFPVの開設保証手続き」の参考資料の表紙

JARDが公開した、ドローンFPVの送信機系統図の一例

 

 JARDは「最近、趣味として、ドローン搭載のアマチュア無線を使ったFPVを楽しむ方が増えています。ここでは、FPVを楽しむためにアマチュア無線局の免許を受けるに当たり、必要な手続き及び必要書類と書き方を参考として掲載しています。FPV用の送信機は外国製であることが多く、日本のアマチュア無線局では認められていない周波数を発射するものもありますので、取扱説明書などを参考にして適切に改造するなどにより、日本のアマチュア無線局で使用が認められている周波数の範囲及び空中線電力で免許を受けて使用して下さい」と説明している。

 

JARDによる保証実績があるFPV用送信機の一覧表

 

 なおJARDは「記入例はあくまでも一例ですので、実際の送信機に応じて関係書類の作成をお願いします。書類の記入方法、手続きで不明な点は、JARDまでお問い合わせ下さい。早くて的確、親切なJARDの保証をぜひご利用下さい」と呼びかけている。

 

 

 

●関連リンク:
・ドローン(FPV)の免許・増設に係る手続参考資料(JARD)
・5.6GHzだけの局、その後(CIC:JJ1WTL本林氏のブログ)

 

 

 

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