毎年4月18日は、国際アマチュア無線連合(IARU)が制定した「世界アマチュア無線の日(World Amateur Radio Day、WARD)」。今から93年前のこの日、フランスのパリにIARUが創設されたことを記念したものだ。テーマは「Celebrating Amateur Radio’s Contribution to Society(社会へのアマチュア無線の貢献を祝う)」となっている。「世界アマチュア無線の日」を記念して、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)も東京都豊島区のJARL本部にあるJARL中央局「JA1RL」からHF~430MHz帯の各バンドで記念運用を行った。
アマチュア無線の先駆者たちは、「使い物にならない」と言われていた短波帯を開拓し、世界中と交信できることを証明した。無線通信の急速な普及で一時はアマチュア無線バンドが奪われる危機に直面したが、ARRLの共同創設者であるHiram Percy Maxim氏(1AW)ら、アマチュア無線のパイオニアたちが1925年にパリに集まり、世界中でアマチュア無線を支援するために、IARUを設立した。
その2年後に行われた国際無線通信会議で、アマチュア無線は現在でも認められている160/80/40/20/10mのバンド割り当てを受けた。IARUは創立以降、アマチュア無線の周波数割り当てを守り、拡大するために不断の努力を重ねてきた。
創設当時、IARUに加盟しているのは25の国と地域だったが、現在は世界の3つの地域に160の加盟団体を持つようになった。第1地域には、ヨーロッパ、アフリカ、中東、北アジアが含まれ、第2地域はアメリカ大陸をカバーし、第3地域はオーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島諸国、アジアの大部分で構成されている。国際電気通信連合(ITU)も、IARUをアマチュア無線の利益代表と認識している。
現在、世界のアマチュア無線局数は300万以上で、よりポピュラーな趣味となっている。「世界アマチュア無線の日」は、IARU加盟団体が“アマチュア無線の力”を広く一般に伝え、世界中のアマチュア無線家と友好を楽しむイベントとなっている。一部の加盟国ではこの日を記念したアマチュア局の運用も行われる。(ARRLニュース 4月16日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
「世界アマチュア無線の日」を記念して、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)も東京都豊島区のJARL本部からJARL中央局「JA1RL」による記念運用をHF~430MHz帯の各バンドで行った。その模様が「NEWS TOPICS INFORMATION」で紹介されている。
●関連リンク
・IARU President Extends Greetings for World Amateur Radio Day 2018(ARRL NEWS)
・World Amateur Radio Day(IARU)
・JARL中央局JA1RLが世界アマチュア無線の日記念運用を実施(JARL Web)
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