2018年4月25日付けのARRL NEWSによると、5月1日(火)に世界で唯一稼働する旧式のアレキサンダーソン高周波発電機を備えた、スウェーデンの世界遺産「グリムトン長波海岸局」(通称:ヴァールベリの無線局、コールサイン:SAQ)が、超長波の17.2kHzで記念運用を行う。2016年10月上旬に発生した長波アンテナの火災やその後のメンテナンスなどで、2016年以来となるオンエアーだ。当日はインターネットによるライブ中継も予定している。
SAQにある旧式のアレキサンダーソン高周波発電機(200kW出力)は、かつては広大なアンテナに接続されて大西洋横断の無線通信に利用され、現在では博物館的価値のある世界遺産となっている。特別なイベント時に、毎年数回17.2kHzでメッセージ送信してきた。
今回の運用は5月1日(火)に行われ、送信機始動は0930(UTC)から、送信は1000(UTC)を予定。17.2kHz/CWで電波が発射される。
Kallandによると、QSLカードは送付せず、Eメールで簡単なリポートを待っているとしている。なお報告書リストなどの掲示は予定していないとのことだ。(ARRLニュース 4月25日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
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●関連リンク:
・International Amateu・SAQ Transmission on Alexanderson Day Cancelled
・ヴァールベリの無線局(ウィキペディア)
・Radiostation Grimeton SAQ(スウェーデン語・英語)r Radio Regulatory Developments Announced(ARRL NEWS)
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