2018年4月10日(火)から、カンテレ・フジテレビ系列(関西テレビ放送制作)で毎週火曜日21時に全国ネットで放送されている刑事ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」。過去を生きている刑事の声を頼りに、未解決事件を解き明かしていく”という設定で、その連絡手段としてドラマに登場するトランシーバーが、1982年に発売されたアイコムの430MHz帯ハンディ機「IC-3N」を改造したもののようにも見えることから無線家の間で話題となっている。今回、その「IC-3N」を入手した読者から、ドラマに登場するトランシーバーを参考に改造したというリポートがhamlife.jpに届いた。
以下、読者からhamlife.jpに届いた「IC-3N」改造リポートだ。
「シグナル」っていうドラマを見たんですよ。するとそこには見覚えのあるハンディ機が映っているじゃないですか!
今から30年以上も前に愛用していた無線機の1台に超似ている。アイコムの「IC-2N」か…。ドラマに出ている無線機をじーっと見ると、装着されているアンテナはIC-3Nの細いもので、裏側のリピーターの穴はなぜかふさがれていました。アイコムのロゴとIC-3Nと記載された名板も外されて、そこに赤いLEDが装着されています。
IC-2NにIC-3Nのアンテナを取り付けたか もしくはIC-3Nを改造したものか?
ハンディ機にはこれみよがしに VUメーターが装着されています。このVUメーター、じっと観察すると、東京・秋葉原のパーツショップで有名な秋月電子通商で売られているVUメーター(税込み450円)ではありませんか!
でも、IC-2NにしろIC-3Nにしろ、あの部分にはPLLユニットで組み込まれていてTC9122が装着されているはずなんです。ここにこんな大きなVUメーターがは入るスペースなどありません。無線家からするとありえないデザインなのです。
長~い無線の歴史のなかで、マイクレベルが振れるものはありましたが、VUメーターが装着されている無線機ありません。新鮮といえば新鮮です。斬新なデザインです。
では、実際にIC-3N をドラマ仕様のトランシーバーへ改造してみましょう。まずはIC-3Nを用意しました。
次にVUメーターと、VUメーターには麦球で照明されていたので、8~12V程度で点灯する麦球を2つ。あとは電源表示のための3mm着色赤色LEDを1つ購入します。
実際のIC-3Nでは、VUメーターが入りません なぜならあの位置には、TC9122があるからです。今回は中身の基板を取り出して、IC-3Nの“ドンガラ(外見だけ)”を利用することにしました。
RF基板とPLL基板を取り外します。そのうち電源スイッチは再利用しますので、そのほかのボリューム類はすべて取り外してしましょう。
続いてボディの穴あけです。まずはVUメーターのサイズを測ってから鉛筆などできれに形をとります。その線にそってカットするというわけですが、製造から30年以上が経過してIC-3N。ABS樹脂が硬化してしまって、無理やり行うとボディが割れそうです。
そこで登場するのがドリル。斜めに切れ目を入れてから四角に加工していきました。最後はヤスリで仕上げてます。左右からムギ球で照明したらほら完成です。
さらにドンガラだけだとつまらないので、内部にマイクアンプを入れてみました 周囲の音を拾ってVUメーターが振れるようになりました。
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<謎のハンディ機はIC-3Nか!?>関西テレビ放送、“過去と繋がる無線機”が活躍する刑事ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」を4月10日(火)から放送!!
●関連リンク:
・「シグナル 長期未解決事件捜査班」公式サイト(関西テレビ放送)
・VUメーター DE-1434(秋月電子通商)
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