八重洲無線株式会社は2018年5月22日、同社が提唱するインターネット利用の音声通信システム「WIRES-X」に、「ポータブルデジタルノード機能」を追加することをメールニュースで発表した。2018年7月にリリースが予定されている対象機種(FTM-400XD、FTM-100D、FT2D)の新ファームウェアを導入することで、無線機とパソコンの直接接続が可能になり、面倒なポート解放作業も不要でWIRES-Xのノード局(基地局)が手軽に開設できるという。
現在、WIRES-Xのノード局(基地局)の設置には、インターネットに接続したパソコンと、無線機(FTM-400Dシリーズ、FTM-100Dシリーズなど)を、別売のインターネット接続用キット「HRI-200」を介して接続し、さらにインターネット回線のポートを解放する作業が必要だ。
2018年5月18~20日に米国で開催された「ハムベンション2018」の会場で、同社はWIRES-Xの「ポータブルデジタルノード機能」を発表した。FT2D/FTM-400XD/FTM-100Dのファームウェアをアップデートすることにより、新たに「HRIモード」が加わり、HRI-200を使わずに無線機とパソコンが直接接続でき(専用ケーブルが必要)、面倒だったポート解放作業も不要になるというものだ。さらに同社は5月22日配信の国内向けメールニュースでもこの機能の発表を行った。
八重洲無線が発表した内容から抜粋で紹介しよう。
WIRES-X「ポータブルデジタルノード機能」追加のご案内
八重洲無線株式会社は、WIRES-Xの追加機能として「ポータブルデジタルノード機能」を搭載したファームウェアリリースを行うことになりましたのでご案内いたします(対象機種:FTM-400XD、FTM-100D、FT2D)。
このファームウェアアップデートにより、対象モデルには「HRIモード」が加わり、C4FMトランシーバーとPCの直接接続によるノード基地局の設定が可能となります。インターネット接続用キットHRI-200及びそれを介したポート解放作業などは不要です(C4FMトランシーバーとPCの接続には専用のケーブルが必要です。詳細情報は追ってリリースします)。
「ポータブルデジタルノード機能」の追加により、旅行先での宿泊施設、空港、車両、WiFiアクセスポイントなどから、WiRES-Xノード局及びルームへの接続が可能となり、従来のHRI-200を介したノード基地局による楽しみ方に加え、より簡易的にまた機動的にWIRES-Xをお楽しみいただける環境が整います(ポータブルデジタルノード機能を利用した際、送信モードはC4FMデジタルのみ利用可能です)。
本機能を追加したファームウェアは、2018年7月にリリース予定です。
●関連リンク:八重洲無線(5月22日現在、ポータブルデジタルノード機能の記載はない)
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