2018年5月16日(水)午前11時ごろ、総務省九州総合通信局に国土交通省大阪航空局から「福岡空港で使用する航空管制用周波数に雑音が混入している」旨の申告があり、同総合通信局が電波監視システム(DEURAS/デューラス)の測定情報をもとに監視車両なで調査した結果、福岡県古賀市の集合住宅で使用しているテレビ用受信ブースターが原因であることを突き止め、妨害源を排除したことを発表した。
九州総合通信局の発表は以下のとおり。
【経緯】
平成30年5月16日午前11時頃、福岡空港で使用する航空管制用周波数に雑音が混入している旨、国土交通省大阪航空局から申告がありました。
当局では、電波監視システム(DEURAS/デューラス)の測定情報をもとに、速やかに監視車両による現地調査に出動しました。
現地では監視車両により妨害波の発射場所の絞り込みを行い、5月17日午前、古賀市の集合住宅で使用しているテレビ用受信ブースターの故障が原因であることを特定しました。直ちに集合住宅の設置者に連絡し、同日午後、受信ブースターの電源断により妨害源を排除しました。
事例は、国民生活に必要不可欠な重要無線通信(※)に重大な障害を与えるものであり、迅速な排除が求められるものです。
(※)重要無線通信:電波法第102条の2に規定する無線通信(電気通信業務、放送業務、航空、消防・救急、警察、気象業務、電気事業、鉄道事業等の重要な無線通信)のこと。
●障害原因となったテレビ用受信ブースターの写真
【設置状況】
【受信ブースター内部】
九州総合通信局は「今後ともこのような重要無線通信妨害申告に対する妨害源の迅速な排除をはじめとした無線通信に対する混信・妨害に的確に対応することとしています」と説明している。
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●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク:
・九州総合通信局 重要無線通信への妨害源を排除-航空無線にテレビ用受信ブースターが妨害-
・総務省 参考:電波監視システム(DEURAS)の概要(PDF形式)
・福岡空港
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