株式会社エーオーアールは2018年6月27日、ハンディタイプの広帯域受信機「AR-DV10」の新ファームウェア、「v1806C」を同社サイト上に公開した。「SDカードへのディスクリミネータ出力を直接に記録する機能」「WAVファイルの早送り再生機能の追加」「高速な周波数チューニング」「SEARCH GROUPとSCAN GROUPのDELAY選択に “HOLD”を追加」などの新機能を追加したほか、各種事象や不具合の改善を行った。
以下、エーオーアールの発表から抜粋で紹介する。
●AR-DV10の新ファーム(v1806C)
<機能追加>
★SDカードへのディスクリミネータ出力を直接に記録する機能
ディスクリミネータ記録を有効にするには、PC上でテキストファイルを開き、このテキストファイルの中に「DISC」という単語を入力し(半角大文字で、DISCという文字のみ)、このファイルをDISC.txtとして保存します。このファイルをSDカードにコピーして、受信機に挿入します。受信機はこのファイルを認識すると、受信音声を「ディスクリミネータ」形式で録音します(FMモード、6kHz、15kHzおよび30kHzの帯域幅のみ)。ディスクリミネータオーディオは、ベースバンドオーディオとも呼ばれるフィルタリングされていない信号です。 CTCSS、SCA、FSK、RTTY、FAX、ポケベルデータ、トランクシステム制御データなどのデータ信号をデコードする一部のPCアプリケーションで必要です。
★WAVファイルの再生に再生タイムスタンプと全長に対する割合情報を表示、および1.3x、2x、4xの早送り再生が可能
★高速な周波数チューニング
ダイヤル(外側)を速く回すときに自動的に周波数ステップが大きくなり、早く周波数を進めることができます。
★すべてのターミナルコマンドを実装
詳細なコマンドリストは、後にオンラインで公開予定です。なお、コマンドの95%はAR-DV1受信機と同じであり、本機には無いタイマとアラーム関係は含まれません。
★SEARCH GROUPとSCAN GROUPのDELAY選択に “HOLD”を追加
<事象改善>
・CTCSS等のインジケータ表示に設定値も表示、PRT(プロテクト)を追加など変更した
・一部のmicroSDカードで録音できなかった事象改善
・SRCHBK.CSVファイルを受信機にリストアするときにエラーが発生した事象改善
・「DIGI INFO」のON / OFF設定がMEMCHとSEARCHに反映されない場合があった事象改善
・CSVインポートで、小数点以下の桁のない周波数が拒否されていた事象改善
・周波数情報が変更されるまで、デジタル情報表示が画面に残るようにした
・強い信号で、CTCSS / DCSが不規則に変化した事象改善
・その他の不具合等の修正
なおAR-DV10のファームアップは、これまでに2018年5月8日に「v1805A」、5月1日に「v1804F」が公開されている。詳細は下記関連リンクを参照のこと。
●関連リンク:AR-DV10ファームウェア・リリースノート(エーオーアール)
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