アイコム株式会社はこのほど、公式Facebookページで「ハムフェア2018」会場の同社ブースで展示する新製品を公表した。144/430/1200MHz帯オールモード機の「IC-9700」は実機が展示されるほか、毎日2回プレゼンテーションが行われる。また新たに制度化されたデジタル小電力コミュニティ無線(140MHz帯、全18波)のハンディ機「IC-DRC1」が初展示されるという。
アイコムの公式Facebookページはここ数年、ハムフェア開幕直前になると、会場で展示する新製品や参考出品のシルエット画像を掲載して話題を集めていたが、今年は展示機種そのものの写真をいち早く公表している。
★トライバンドオールモード機「IC-9700」
IC-9700は「ハムフェア2017」でモックアップを参考出品した機種。D-STARにも対応した144/430/1200MHz帯オールモード機で、1200MHz帯(10W出力)も実装済みでD-STARのDDモードにも対応すると言われている(2017年9月2日の記事参照)。
同社は今年、このIC-9700の実機を展示するほか、毎日2回(11:00~、15:00~)ブース内で製品特徴がわかるプレゼンテーションを実施する。
★デジタル小電力コミュニティ無線「IC-DRC1」
「地域コミュニティの安全を確保する」という目的で新たに制度化された、140MHz帯(142.934375~142.984375MHz/146.934375~146.984375MHzの6.25kHzステップ 全18波、0.5W)を使用する、デジタル小電力コミュニティ無線のハンディ機「IC-DRC1」が初展示される。
デジタル小電力コミュニティ無線は、業務連絡やレジャーに使用されている従来の「特定小電力無線(420MHz帯)」や「デジタル簡易無線登録局(351MHz帯)」とは異なり、安心・安全な暮らしの確保のための“ご近所のコミュニケーションツール”として誕生したものだ。
免許申請や登録手続きは不要で、誰でも無資格で購入した直後から使用できる。内蔵のGPSレシーバーで自分の現在位置を伝えたり他局の位置を知ることができるほか、簡単な操作で相手局の周辺音声を取得することが可能。情報収集用としてFMラジオも内蔵している。
先日の西日本豪雨災害の際は「避難指示の情報が住民に届かない」「河川の氾濫で自宅に取り残されたが助けを呼ぶ手段がない」といった、命にかかわる事態が発生したが、この無線システムは“地域の安心・安全を確保する連絡手段”として、広く一般への普及が期待されている。
ハムフェア2018のアイコムブースは「D-04」だ。ブースではD-STARトランシーバー(他社製品も可)を持参した人を対象に、もれなく缶バッチをプレゼントし、さらに抽選で「アイコム特製オリジナルTシャツ」が当たる「D-STARトランシーバーを持ってハムフェア2018へ行こう!!」キャンペーンも行われる。
なお、「アイコム」のブース番号「D-04」は、「【ハムフェア2018】<事前にチェック!会場内のブース配置図(暫定版)>229団体が参加する『ハムフェア2018』企業、クラブ出展ブースの小間割りが判明」の既存記事(2018年7月30日記事)で場所の確認ができる。
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