50MHz帯ではEスポをはじめとする異常伝搬発生の目安となるように、有志などが設置した「ビーコン」が全国数か所から電波を発射している。このほど北海道千歳市から運用されていたJH8ZNDビーコン(50.480MHz)が設置場所とコールサインを変更、2018年9月11日から石狩郡当別町(01008C)で送信を開始した。なお周波数に変更はない。
50MHz帯には電波伝搬の目安とするため、三重県伊勢市の朝熊山にJARLが設置したJA2IGY(50.010MHz)のほか、北海道、福島、東京、宮崎、沖縄など全国の複数地点に有志が設置したビーコンがあり、常時電波を発射している。
今回、設置場所とコールサインの変更があった北海道のビーコンに関する最新情報は次のとおり。
・コールサイン:JR8YPC/B
・社団局名:北都高岡無線研究所
・周波数およびモード:50.480MHz CW
・出力:10W
・アンテナ:1/2波長 垂直GP
(第一電波工業「SE6」を地上高約12mに仮設)
・運用地:北海道石狩郡当別町(QN03rf)
・送出メッセージ:「VVV DE JR8YPC/B tobetsu QN03RF K」の連続
・運用責任者:JA8TSG 佐々木氏 管理者:JH8HQA 森氏
・運用開始日:2018年9月11日
hamlife.jpが管理者のJH8HQA 森氏に取材したところ、今回の変更は「管理がJH8ZND(千歳)からJR8YPC(札幌)に変更になり、メンテナンス等が敏速に対応できないために設置場所を変更しました」とのことだ。送信機材は従来のものを流用(コールサインなど送出内容は変更)し、アンテナは新品の垂直GPアンテナ、第一電波工業の「SE6」を使用しているという。
運用地は石狩郡当別町の「海抜73mで、周辺500m以内に民家はありません。国内外各方面に障害物はありません」という素晴らしいロケーションの場所だという。ここは昨年開催された「第5回北海道ハムフェア」の会場で“譲る!セカンドシャック”という告知が出ていたタワーと建物付きの敷地(「第5回北海道ハムフェア」の速報記事参照)を取得したもの。現在は4基のアンテナタワーが建っているが、近くビーコンやレピータ用などとして5基のタワーを増設する計画があり、建柱後は同ビーコンのアンテナの種類や地上高が変更になるという。またUPS等のバックアップ電源も取り付けられる予定だ。
なお「設置場所は遠隔対応シャックのあるクラブ局のため、50MHz帯を運用する際は停波することがあります」と案内している。
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