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<1アマの増加率が“急ブレーキ”>総務省、「資格別 無線従事者免許取得者数の推移」を公表

総務省が「情報通信統計データベース」で平成29年度末(2018年3月31日現在)における「資格別 無線従事者免許取得者数の推移」を発表した。それによるとアマチュア無線技士の有資格者総数は昨年から20,277名増の3,466,255名で、うち89.67%を第四級アマチュア無線技士が占めていることがわかった。また従来2.5%前後だった第一級アマチュア無線技士の前年度比の増加率が1.62%と、大きくポイントを落としたのが特筆される。なお同統計は資格を複数所有する場合もそれぞれの保有資格でカウントされている。

 

<ご注意>本記事は2018(平成30)年10月4日に公開されたもので、最新の情報ではありません。
2022(令和4)年9月に掲載した、令和3年度末の統計に関する記事へのリンクは本記事の最下部にあります。

 

 今回発表された統計では、平成19(2007)年度から平成29(2017年)年度まで、各級アマチュア無線従事者の資格別有資格者数も公表されている。平成29年度のデータを見ると、第一級アマチュア無線技士は全体の0.95%にあたる32,852名。第ニ級アマチュア無線技士は2.33%にあたる80,830名、第三級アマチュア無線技士は7.05%にあたる244,468名。第四級アマチュア無線技士は89.67%にあたる3,108,105名となっている。

 

 各級アマチュア無線技士の前年度からの“増加率”に注目すると、第一級アマチュア無線技士は平成28(2016)年度よりも1.62%、第二級アマチュア無線技士は同1.14%、第三級アマチュア無線技士は同2.39%それぞれ増加した。これまで2.5%前後だった第一級アマチュア無線技士の増加率が、今回大きくポイントを落としたのが特筆される。これは国家試験での出題傾向が変わり合格率が悪化したこと(2016年度は合格率45.9%・合格者801名に対し、2017年度は15ポイント減少し合格率30.9%・合格者534名になった)に起因すると考えられる。

 一方、第四級アマチュア無線技士の増加率は0.42%と昨年同様で、横ばいの低空飛行状態が続いている。

 

 

●平成19(2007)年度から平成29(2017)年度までの資格別有資格者数

 

 

 

第一級アマチュア無線技士から第四級アマチュア無線技士の推移

 

 

 

●第四級を除いた第一級アマチュア無線技士から第三級アマチュア無線技士の推移

 

 

 

●平成29(2017)年度における4つの各資格別の割合

 

 

 

 今回発表された統計では、アマチュア無線技士のほか、総合無線通信士や航空無線通信士などプロ資格の従事者資格者数の推移も確認することが可能だ。詳細は下記関連リンク参照。

 

 

2022年9月29日に掲載した、2021(令和3)年度末の統計に基づく記事はこちら↓
<1アマ国試の合格率は「29.3%」とわずかに上昇、4アマ新規取得者は1万人台を回復>総務省、令和3年度末の「資格別 無線従事者免許取得者数の推移」を公表

 

 

 

●関連リンク:
・総務省 情報通信統計データベース
・総務省 情報通信編-資格:資格別無線従事者免許取得者数の推移(Excel形式)

 

 

 

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