無線機器開発・製造メーカーの西無線研究所は、既報(2018年11月6日記事)のとおり、同社のTwitterアカウントで新スプリアスに対応するポケットサイズの27MHz帯CB(市民ラジオ)無線機の需要についてを問いかけたところ、大きな反響が寄せられ話題となった。今回、「NTS620のようなCB無線用ハンディ機は需要あるかな?のツィートに大きい反響を頂きまして、急遽、製品開発を進めることになりました」として、「納期・価格などは、まだ未定です」としながらも、製品の発売を視野に本格的な開発を始動したことを明らかにし、「CB無線27MHzハンディトランシーバー開発のページ」をオープン。機種名は「NTS111」と命名した。
西無線研究所の27MHz帯CBハンディ機の需要を問うTwitterのつぶやきは、ライセンスフリー無線愛好家(通称“フリラー”)を中心に大きな反響を呼んだ。
同社はアマチュア無線機器や通信衛星に搭載する無線機器の開発経験が豊富なことや、「NTS620のような」という具体的なポケットサイズがイメージできる問いかけが話題となり、愛好家から「需要はあると思います」「数万円台の価格ならニーズはあると思います」「是非作って下さい」などのコメントが相次いで寄せられた。
反響に驚いたメーカーでは、急きょCB無線機の開発に関する課題の洗い出しをスタート。矢継ぎ早にTwitterで「LED点灯具合とスイッチ操作の動画」「ブロック図案」など開発状況を伝えたことから、フリラーの間で同社による安価なCBハンディ機開発への期待感が増していった。
そして2018年11月11日(日)深夜、同社は「NTS620のようなCB無線用ハンディ機は需要あるかな?のツィートに大きい反響を頂きまして、急遽、製品開発を進めることになりました」として、「納期・価格などは、まだ未定です」としながらも、製品の発売を視野に本格的な開発を始動したことを明らかにした。今後の開発の進捗状況や価格、発売時期が注目されている。
●「NTS111」の主な仕様(暫定)
・形状:ハンディ型
・本体外形:165×80×27mm(短縮時のアンテナ含む外形:235×80×27mm)
・周波数帯:27MHz/8ch(PLL制御/水晶発振)
・送信出力:500mW
・質量:約400g/単3電池4個内蔵時
・電源:6V (単三アルカリ乾電池4個)
開発の技術的な課題と対策案「NTS111」開発ページから一部抜粋
5.ロッドアンテナの調達先を調査中。
現在検討中のは価格が高く、安定供給に不安があり、他に手頃な調達先の情報が有ったら有り難いです。
6.製造コスト
市場規模(需要)の予測が難しいところであるが、もう少し設計が進んで量産単価が分かってきたら、需要を確認しながら検討を進める。
今のところは、型代等の大きい初期費用をかけずリスク回避の方針で進める。
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・27MHz CBハンディトランシーバー <NTS111> 開発中(西無線研究所)
・西無線研究所(Twitterアカウント)
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