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<懐かしい無線機の“スプリアス実測”相次ぐ>JARDが初開催「アマチュア局保証の休日相談・申込受付デー」リポート

一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は、2018年12月1~2日に東京・巣鴨の同協会で「アマチュア局保証の休日相談・申込受付デー」を開催した。会期中の2日間、保証(スプリアス確認保証、一般保証)の相談や、スプリアス確認保証可能機器リストに掲載されていない機種の実測、各種講演の聴講などに約30名が訪れた。その模様を紹介しよう。

 

 

「アマチュア局保証の休日相談・申込受付デー」で持ち込まれた無線機のスプリアス実測風景

 

 

 JARDは通常、平日9:30~18:00が営業時間であるため、担当者にアマチュア局の保証やスプリアス確認保証などを直接相談したくても難しい人も少なくない。そこで今回、初の試みとして12月1日と2日に「アマチュア局保証の休日相談・申込受付デー」が開催された。

 

ミニ講演コーナーで挨拶する三木JARD会長(JA1CIN)

 

 会場には2日間で約30名が訪れ、「スプリアス確認可能機器リスト」にないアマチュア無線機を持参しスプリアス測定を受けたり、保証手続きの相談を行っていた。hamlife.jpが取材に訪れた1日の午前中には、TS-520DやTS-700Sなどの懐かしい機種が持ち込まれていたが、いずれも測定の結果「新スプリアス規格」を満足していることがわかり、そのままワンストップで保証手続きに進むことができた。

 

参加者が持ち込んだTS-520D(改造機)とアンテナチューナー。アンテナチューナーを併用することで新スプリアス規格をクリアできた

トリオのTS-700S。こちらも新スプリアス規格をクリアした

 

 東野電気の430MHz帯ハンディ機、TT-400を持参したアマチュア無線家は、スプリアス自体は新規格をクリアしたが、取扱説明書はあるものの“送信機系統図”が入手できないため、この日は保証手続きへ進むことを断念。「送信機系統図は英文でも構わないそうなので、なんとか手に入れて免許申請をしたい」と述べていた。
 また海外製のあるハンディ機の実測では、第2高調波が規定値を大きく超えることがわかり「そのままでは新スプリアス規格に合致しない。フィルタなどを付けて再挑戦を」と指摘される一幕もあった。

 

アンテナチューナーを接続したTS-520D(改造機)でスプリアス実測中

 

 ある参加者は「平日に仕事を休み、大型の無線機を持って巣鴨まで来ることは難しい。今日はTS-520Dとアンテナチューナーをカートに乗せて、空いている電車で来ることができてよかった」と語っていた。

 

別室には保証に関する相談や申し込みができるコーナーが設けられた

初日は「保証申込みQ&A」「ドローンFPVの申請方法」「アマチュア無線機の測定実務」をテーマとしたミニ講演も開催された

 

 なおJARDでは、今回の「休日相談デー」が好評だったことから、今後は2か月に1回程度開催したいとしている。開催日などの詳細は決定次第ホームページで発表される予定だ。

 

 

 

●関連リンク:「アマチュア局保証の休日相談・申込受付デー」へのご来場、誠にありがとうございました!(JARD)

 

 

 

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