急上昇！アイコムが価格と発売時期を告知、144/430/1200MHz帯オールモード機「IC-9700」最新情報－－12月9日（日）～12月15日（土）まで先週の記事アクセスランキングTop10

急上昇して先週のアクセスランキング1位となったのは、開発中から多くのアマチュア無線家の注目を集めてきた144/430/1200MHz帯オールモード機「IC-9700」の発売を、メーカーであるアイコムが正式発表したニュース。50WタイプのIC-9700、20WタイプのIC-9700Sのいずれも希望小売価格（税別）は188,000円。発売開始予定は2019年1月と告知された。高い評価を得ているRFダイレクト・サンプリング方式（144/430MHz帯）、バンド内の状況を一目で把握できるリアルタイムスペクトラムスコープ、受信履歴を時系列で確認できるウォーターフォール表示をV・UHF帯アマチュア無線機として初めて採用する仕様で、税別価格19万円を切る1200MHz帯を標準装備した3バンド機のコストパフォーマンスに大きな反響を呼び、記事へのアクセスがグングン伸びた。

アイコムの新製品「IC-9700」

　2位は、アルインコから12月下旬に発売される、デジ簡機で初!? 業務用に特化し、本体にディスプレイやPTT、マイクなどが一切ない351MHz帯デジタル簡易無線（登録局）ハンディ機「DJ-DPX1」の記事だ。ボディーカラーは「ルビーレッド（RA）」と「カーボンブラック（KA）」の2色を用意。武骨なデザインが主流だった業務用無線機の中で、同モデルはサービス業でも使えるようにスタイリッシュで高級感のあふれるデザインにこだわったという。すべての操作、状態、設定を音声で知らせる仕様となっている。通常の30ch（チャンネルモード）のほかに、予めチャンネル番号、ユーザーコード、秘話、VOXの設定をプログラムした「プリセットモード」を実装し、出荷状態で30個、パソコン編集ソフトを使えば50個の間で増減できる。2018年12月下旬に発売を予定、希望小売価格は2色とも42,800円（税別）。

アルインコが発表した351MHz帯デジタル簡易無線（登録局）の新製品「DJ-DPX1」。ボディーカラーは2色を用意。右が「ルビーレッド（RA）」、左が「カーボンブラック（KA）」

　続く3位は、総務省関東総合通信局が、アマチュア無線のデジタルモードとして人気を集めているFT8モードの新仕様（いわゆる「新FT8」「FT8＋」）について、12月10日以降にWSJT-X2.0正式版がリリースされた時点から、「現FT8の登録があり、新FT8を使用する場合、特例として現行の諸元表で読みかえますので手続き不要です」との方針を発表したという情報。12月10日にWSJT-X 2.0で正式リリースされたFT8の新仕様は新プロトコル（メッセージのビット長が変更）の採用でコールサインが11文字まで表示可能になる（移動局や記念局の長いコールサイン表示が容易になる）などの改良が加えられている。この“新FT8”を使用する場合の手続き方法について、このほどその取り扱いを決定し発表を行った。従来のFT8モードで免許を受けている関東総通管内のアマチュア局にとっては、手続き不要で“新FT8”が使用できることになるので朗報だろう。