アイコム株式会社は2018年12月15日に大阪・日本橋で、翌16日に東京・秋葉原で「IC-9700プレ視聴会&アイコムサポートフェア」を開催し多数の来場者で賑わった。このうち東京・秋葉原で開催されたイベントの模様を写真で紹介しよう。
アイコムは12月14日に新製品の144/430/1200MHz帯オールモード機「IC-9700」の価格(税別188,000円)と発売時期(2019年1月)を告知した。その直後に開催された大阪・日本橋と東京・秋葉原のイベントは、IC-9700の操作性や性能を確認しようと大勢のアマチュア無線家が訪れた。
東京・秋葉原の会場(CIVI研修センター秋葉原3F)に用意されたIC-9700は2台。このほかIC-7610やD-STAR機などが展示され、スタッフによる説明や講演を楽しんだ。
IC-9700に関する講演内容は、11月の「北海道アマチュア無線セミナー」で行われたものと基本的に同一内容だったので、こちらのリンク記事を参考にして欲しい。
<「北海道アマチュア無線セミナー2018」で講演>アイコムの新製品、IC-9700の全貌を初公開!!
なお、hamlife.jpが会場で収集したIC-9700に関する新情報は次のとおりだ。
★IC-9700に関する新情報(hamlife.jp取材による)
(1)IC-9700の発売開始は来年1月中旬以降。まず50Wモデルの「IC-9700」から出荷が始まる。20Wモデルの「IC-9700S」はそれから1~2か月後の出荷開始を予定。
(2)IC-9700はEME等のための申請目的に限り、有料で送信出力変更措置(144MHz帯100W、430MHz帯75W)を行う予定。希望者はIC-9700購入後にアイコムのサポートセンター(和歌山)に相談のこと。将来的にはEME改造済みの製品を販売店でオーダーできるようにするが、まずはIC-9700の出荷を優先するため、対応開始はしばらく先になる見込み。
(3)アイコムの株式を長期保有している株主に配布される「株主優待割引券」の有効期限は2018年12月末になっている。この割引券でIC-9700の購入を希望する場合は、割引券が使える販売店で12月中に「予約」という形で利用してほしいとのこと。
(4)IC-9700はダイレクトサンプリング方式だが「広帯域受信機能」はなく、144/430/1200MHz帯のいずれもアマチュアバンド以外の受信には対応していない。実際、会場に展示されたIC-9700でアマチュアバンド外のさまざまな周波数を入力してみたが受信はできなかった。スタッフによると「IC-910/911にも広帯域受信機能は設けられていなかった。それと同じイメージだと思って欲しい」との説明だった。
それでは当日、会場で撮影した写真から紹介しよう。
★アンテナメーカーもブースを出展。第一電波工業は参考出品も!
東京・秋葉原で開催された「IC-9700プレ視聴会&アイコムサポートフェア」には、アンテナメーカーのコメットと第一電波工業がブースを出展した。このうちコメットはIC-9700が1200MHz帯を実装していることから、同社の1200MHz帯用アンテナや144/430/1200MHz帯の共用器(トリプレクサ)などを中心に、IC-9700で使える144/430MHz帯アンテナチューナーや測定器の展示を行った。
また第一電波工業は、このイベントで初公開する参考出品(140MHz帯デジタル小電力コミュニティ無線用アンテナ、カメラ三脚を利用する場合のアンテナベースとラジアルベース、USBジャック付きの5A安定化電源)などを展示した。なお参考出品を実際に発売するかは“未定”とのことだった。
●関連リンク:
・アイコム株式会社
・第一電波工業株式会社
・コメット株式会社
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