株式会社エーオーアールは2018年12月21日、各種デジタル無線に対応した広帯域受信機「AR-DV1」の新ファームウェア(β版)「v1812A」を同社サイト上に公開した。既存の「T-DM」(TETRAダイレクトモード)では復調できなかった、TETRAトランキング・ネットワークのトラフィック・チャンネルが復調できる「T-TC」を新たに追加したもの。これにより日本国内で空港連絡用等で使われている無線(MCA方式の空港無線電話、460/415MHz帯)が受信可能になるという。ただしβ版のため、同社は「ご試用いただいて、受信状況等を弊社にフィードバックいただけますと幸いです」としている。
以下、エーオーアールの発表から抜粋で紹介する。
●AR-DV1の新ファームウェア v1812A(1812A.DV1 / 1812A.DV2)
デジタル・ボイス・レシーバー AR-DV1ファームウェア 1812A(BETA)を公開しました。
このファームウェアでは既存の「T-DM」(TETRAダイレクトモード)では復調することのできなかった、日本国内では空港連絡用等で使用されているTETRAトランキング・ネットワークのトラフィック・チャンネルを復調することができる新しい受信モード「T-TC」を追加しました。ただしBETA版ですので、ご試用いただいて、受信状況等を弊社にフィードバックいただけますと幸いです。
<機能追加>
★新しい受信モード:「T-TC」の追加 TETRA トランキング・システムのトラフィック・チャンネルの復調対応
※重要:このファームウェア1812Aは、主にテトラ トランキングネットワークのトラフィックチャンネルを復調する事に対応したβ版(機能評価試験のための試用版)ファームウェアです。そのため、その他の機能を含め意図しない動作が起こる可能性があります。アップデート前には必ずメモリデータのバックアップを行ってください。ご理解のうえご使用をお願いいたします。
年末年始は空港等公共交通機関が非常に混雑する時期となります。「T-TC」モードでの通信を受信できる機会も増えることが予想されますので、正式リリースに先駆け、先行でBETA版をリリースさせていただくことになりました。この機会に是非新しい受信をお試しください。
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なお同社は、AR-DV1の工場出荷時に無線機本体にプリセットしている周波数データの公開も開始した。製品を出荷状態に戻したいときに利用できる。
詳細は下記関連リンクを参照のこと。
●関連リンク:
・TETRA TCモードに対応した AR-DV1ファームウェア(β版)を公開しました! (エーオーアール)
・AR-DV1 ファームウェア更新について(エーオーアール)
・空港無線電話(Wikipedia)
・AR-DV1 出荷時プリセットデータについて(エーオーアール)
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