かつて交通博物館があった近く、万世橋との間のJR中央線ガード下に1950(昭和25)年ごろに電子部品店などが集まって誕生した「ラジオガァデン」。東京ラジオデパートや秋葉原ラジオセンター、秋葉原ラジオ会館と並び、ジャンク品やパーツ類のお宝を探し求めて訪れた無線家も多いだろう。今回、ラジオガァデンで店舗を維持してきた「日米無線電機商会」が、親子二代にわたり続けてきた約70年の歴史に幕を下ろし、年内いっぱいで店じまいをするという。
また1つ、長い歴史がある東京・秋葉原のジャンク・パーツ店がひっそりと閉店する。JR秋葉原駅から徒歩約4分、神田川沿いの中央線ガード下にかつては多数の電子部品店が集まっていた「ラジオガァデン」で頑張っていた「日米無線電機商会」が店じまいする。
日米無線電機商会と言えば、各種モーターやファンが充実していたほか、スイッチング電源、今では入手困難な大型コンデンサーいろいろ。不思議なことに、オムロン製の部品が箱入りで売られていたほかに、黒電話も長い間、棚に置かれていた思い出がある。昭和のジャンク店が現代にワープしたような佇まいだった。
今から10年前!! hamlife.jpが2008年に撮影した「ラジオガァデン」と「日米無線電機商会」の写真

盛業中の日米無線電機商会(2008年5月撮影)。写真右のフェンス内に、国有鉄道の万世橋駅がここにあった名残の「万世橋交番」の建物が1992年まで存在したが、現在は東京都小金井市の「江戸東京たてもの園」に移設されている
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●関連リンク:ラジオガァデン(ウィキペディア)
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