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<トランプ大統領の予算案署名拒否のため1月3日で予算が尽きる>米国「政府機関閉鎖」で、FCCのライセンス発給業務も中断

トランプ大統領がメキシコ国境に“壁”を作る建設費が計上されていない予算案の署名を拒否したことで、米国では昨年12月末から連邦政府機関の一部閉鎖(Government Shutdown)が起きている。この影響はFCC(連邦通信委員会)にも及び、アマチュア局を含む無線局のライセンス発給業務にも支障をきたしている。1月23日付けARRL NEWSの記事から一部を紹介する。

 

 

 

 

 米国のアマチュア無線のボランティア試験グループ(VEC)は、政府機関閉鎖の間に開催されたアマチュア無線試験に関する事務処理を続けている。無線局の免許システムであるULS(Universal Licensing System)やファイルアプリケーションへのアクセスは可能だが、FCCは利用できる予算が尽きた1月3日以降、大部分の業務を中断しており、アマチュア無線に関連する各種申請の処理も行われていない。

 

「FCCが再開するまで、何も動かない」と、マリア・ソンマARRL VEC課長(AB1FM)は言った。「ARRL VECでは、FCCが再開し通常業務が再開されるまで、試験セッション、個人、クラブのライセンスデータをFCCのシステムに入力し続けている。すでに約1,600のアプリケーションと125の試験セッションがキューでFCCの処理待ちになっている」

 

 ソンマ氏は「ライセンスのアップグレード申請はまだ保留中だが、現在アマチュア局を開局中の人が上級ライセンスの合格証明書(CSCE)を得た場合は、新しい資格範囲の一時的なオペレーションも可能である」と強調している。

 

 政府機関閉鎖が続く間、FCCが新規ライセンスの発給、上級資格試験合格者のライセンスのアップグレード、住所変更やその他の変更などを決裁することは不可能だ。ライセンスが最近期限切れになったり、期限切れになりそうな場合は、免許人はULSを通じて更新を申請することで、FCCが閉鎖されている間も運用を続けることができる。(ARRLニュース 2019年1月23日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )

 

<hamlife.jp付記>
 上記ARRL NEWSの記事は1月23日付けだが、トランプ大統領は1月26日に連邦政府機関の一部閉鎖を一時的に解除する、国境の壁建設が含まれない期間限定のつなぎ予算の署名に応じたことから、FCCのライセンス発給業務もつなぎ予算の有効期間中は再開となる可能性が高い。

 

 

 

●関連リンク:Amateur Radio Applications Piling Up as Partial Government Shutdown Continues

 

 

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