2019年6月20日付けのARRL NEWSによると、世界で唯一稼働する旧式のアレキサンダーソン高周波発電機を備えた、スウェーデンの世界遺産「グリムトン長波海岸局」(通称:ヴァールベリの無線局、コールサイン:SAQ)が、「アレキサンダーソン日 (Alexanderson Day) 」に合わせ、2019年6月30日(日)0900(UTC)と1200(UTC)の計2回、メッセージを送信する。その模様はYouTubeで中継されるとしている。さらに敷地内からはアマチュア無線局「SK6SAQ」が、7.035/14.035MHz(CW)と3.755MHz(SSB)前後の周波数で記念運用が行う。
SAQには1920年代に製造された、旧式のアレキサンダーソン高周波発電機が設置され、かつては大西洋横断の無線通信に利用されてきた。現在では博物館的価値の骨董品となり、特別なイベント時に稼働するのみとなった。
今回、超長波送信用高周波発電機を設計した、スウェーデン系アメリカ人の電気工学者・アレキサンダーソン氏を称える「アレキサンダーソン日 (Alexanderson Day) 」に合わせ、2019年6月30日(日)0900(UTC)と1200(UTC)の計2回、超長波の17.2kHzでメッセージが送信される。チューニングはその30分から開始される。
受信報告は以前の電子メールに替わり、専用の「オンラインSAQ受信報告フォーム」に置き換えられた。
またアマチュア局「SK6SAQ」も、7.035/14.035MHz前後でCW、および3755kHz前後でSSBで記念運用を予定してる。
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(ARRLニュース 2019年6月20日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL)
↓ヨーロッパにあるSDRラジオ(Software Defined Radio=ソフトウェアラジオ)で「SAQ」を聞いてみよう!
●パソコン版
http://websdr.ewi.utwente.nl:8901/
●スマホ版
https://t.co/i6YLkY3QeK
※オランダの「Universiteit Twente(トゥウェンテ大学)」が開設しているSDRラジオで、日本からの遠隔操作受信が可能です。周波数を「17.2kHz」に入力して、モードは「CW」を選択。「ZOOM IN」とかある箇所を「MAX IN」に設定してください。「Audio recording start」で録音もできます。録音データのDownloadもOKです。なお、あらかじめインタネット閲覧ソフトにJAVAソフトウェアのインストール(プラグイン)が必要です。
2018年5月1日に実施したSAQメッセージ送信ライブの模様
Live stream from SAQ transmission on May 1st 2018 @ 10.00 UTC
●関連リンク:
・SAQ “Alexanderson Day” Transmission Set for June 30(ARRL NEWS)
・ヴァールベリの無線局(ウィキペディア)
・Radiostation Grimeton SAQ(スウェーデン語・英語)
・アーンスト・アレキサンダーソン(ウィキペディア)
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