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<ニュースで報じられた“お悔やみ詐欺”>脅迫文にあった「JR8」で始まるメールアドレスは、容疑者本人のコールサインだった

2019年6月下旬、北海道内の新聞の「お悔やみ欄」を見て、貸しスペース業者を装い「亡くなったご主人からわいせつなDVDを預かっているのでお金を払って欲しい」という手紙を20件以上の遺族に発送したとされる“お悔やみ詐欺”事件が発生した。手紙の主は「jr8***」というアマチュア無線局のコールサインと同じ文字列のメールアドレスを連絡先としていたことから、無線ファンの間で話題となっていた。民放の情報番組の中にはメールアドレスから推測できる道内のアマチュア無線家の自宅を探し当て訪問するところもあった。7月5日夕方に容疑者確保の報道が流れたが、「JR8」で始まるメールアドレスは実は容疑者本人のコールサインだったことが判明。アマチュア無線の評判を落としかねない、なんとも後味の悪い事件となった。

 

Twitterで流れていた犯人から送られてきたと思われる「お悔やみ詐欺」の手紙(Twitterから)

 

 

 詐欺未遂容疑で逮捕されたのは北海道常呂郡佐呂間町に住む無職の男(52)だった。

 

 

 テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」では、jr8***の文字列をアマチュア無線のコールサインと推測。番組スタッフが総務省の無線局等情報検索でコールサインを調べるシーンや、住所(町名)を手掛かりに免許人の自宅を探して訪問する模様を放送。

 

 本人は不在だったが、自宅に立てられたHF用のバーチカルアンテナ(?)や、玄関先に貼られたJARLのオレンジ色の門標板などが映し出された。なお番組内でのアマチュア無線に関する説明はほぼ正確で、関係者にアマチュア無線に詳しい者がいるようだ。

 

 

 以下、7月5日朝に放送された「羽鳥慎一 モーニングショー」の「『お悔やみ欄見て連絡』遺族に高額請求 手紙を追跡」という内容から抜粋して紹介する。なお、この日の午後に北海道警の警察官が自宅を訪れ、詐欺未遂の疑いで容疑者を逮捕し連行した。

 

 


 

「お悔やみ欄見て連絡」遺族に高額請求 手紙を追跡
(7月5日放送「羽鳥慎一 モーニングショー」画面から)

 

 

 北海道で相次いで架空請求(お悔やみ詐欺)とみられる手紙が確認されている。遺族に対して、故人が生前に所有していたわいせつDVDを預かっているとして高額料金を請求するもので、手紙には「新聞のお悔やみ欄を見て連絡した」と書かれている。番組が確認した2通の手紙(北海道在住Aさん宛て、帯広市在住Bさん宛て)は文面、日付、消印のすべてが同じだ。

 

 

 この手紙には問い合わせ先として「jr8」で始まるメールアドレスと振込口座番号と口座名義人が記載されている。

 

 

 ネットの声によると「メールアドレスはアマチュア無線のコールサインだね。調べれば住所も名前も出てきそう」「JR8ってことは北海道か」。

 

 

 アマチュア無線では個人の無線局を識別するコールサインが割り当てられる。そこで番組スタッフも手紙に書かれたコールサインを総務省のホームページで検索してみた。

 

 

 

 

 検索でヒットした町名を手掛かりに番組スタッフは北海道のその町へ向かい、聞き込みの結果、ある一軒家にたどりついた。

 

 

 

 

 

 ここに住んでいたのは手紙の振込先口座の名義にも名前のあった人物、X氏だった。本人は不在で会うことはできなかったが、知人によるとX氏は「手紙については全く知らない。自宅が特定されて迷惑している」と話しているという。

 

 

 

 

 警察はX氏名義の口座を誰が使っているのかなど、まだわかっていないとして注意を呼びかけている。

 

 


 

 

 ちなみに容疑者は、世界中のアマチュア無線局の住所などがわかる「QRZ.com」にもコールサインや氏名などのデータを自主登録していた。総務省のデータベース「無線局等情報検索」では調べられない本名や詳しい住所も確認でき、同コールサインの閲覧件数は6月8日の時点で22,400件にのぼっていた。またJARL会員検索でも同コールサインはヒットし、2018-2019年版の「JARL会員局名録」にも掲載されている。

 

 

 事の顛末など詳しくは、記事下「関連リンク」にある、Twitterのツイートを集めている「Togetter」で確認することができる。

 

 SNS上では、手紙にあった「jr8***」のコールサインが容疑者自身のものであることがわかると、無線ファンからは「アマチュア無線のコールサインが使われたことが残念」「まさか有資格者がそんなアホな事するわけないから、他人の嫌がらせだろうと思ってたら、まさかの本人かよ」「悲しいです。 世間にこのように見られるのが1番辛い…」など、アマチュア無線家の信用と信頼が失墜しかねない事件が起きたことに困惑するコメントが見られた。

 

 

 

●関連リンク:
・お悔やみ欄を見て「貸しスペースで児童ポルノを預かってたので警察に届け出ずに処分して欲しければ利用料金を払え」という手紙が届く(Togetter)
・【ニュース動画】お悔やみ詐欺 遺族の悲しみ つけこむ その実態(日テレNEWS24)
・新聞「お悔やみ欄」悪用して架空請求!故人のわいせつDVD預かってる バラしていいか?(J-CASTテレビウォッチ)
・QRZ.com
・総務省電波利用ホームページ 無線局等情報検索

 

 

 

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