1996年8月に鹿児島県の種子島宇宙センターからH-Ⅱロケット4号機で打ち上げられた日本のアマチュア無線衛星「ふじ3号(JAS-2、FO-29)」は、これまでV/Uトランスポンダーなどアナログ系の送信機が稼働を続けていたが、2019年7月9日以降「停波」しているという。JARLでは7月8日4時(UTC)以降のテレメトリデータの提供を呼び掛けている。
同衛星は低軌道衛星で、近地点高度が799km、遠地点高度が1,320km、傾斜角99度、周期約106分の円軌道で周回している。アップリンク145.900~146.000MHz(LSBまたはCW)、ダウンリンク435.900~435.800MHz(USBまたはCW)のトランスポンダー(出力1W)を搭載しているほか、ビーコンが435.795MHzで送信されている(ドップラーシフトにより±6kHz程度の変動がある)。このほかデジトーカーやパケット通信BBS機能も搭載されているがすでに停止している。
JARLは同衛星のアナログ系送信機が7月9日以降停波しているとして、次のように情報提供を呼び掛けている。
ふじ3号最新情報~テレメトリ情報提供のお願い
ふじ3号(FO-29)のアナログ系送信機が、2019年7月9日以降停波しています。現在、状況把握と情報収集をおこなっておりますが、状況が分かり次第、ご案内させていただきます。
なお、7月8日4時(UTC)以降のテレメトリデータをお持ちの方は、次のアドレス宛にご提供いただきますようお願いいたします。
【テレメトリデータの送信先】oper@jarl.org
多くの利用者の方々の「ふじ3号」の情報収集へご協力をお願いいたします。
JARL事務局会員課 ふじ3号テレメトリ係
●関連リンク:
・ふじ3号最新情報~テレメトリ情報提供のお願い(JARL Web)
・AMSAT Live OSCAR Satellite Status Page(AMSAT)
・FO-29について(jamsat-bb)
・ふじ3号(JAXA)
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