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【ハムフェア2019】<CB機のスプリアス簡易測定デモから各社コンパニオンまで>会場でhamlife.jpスタッフが“気になったモノ&人&光景”一挙紹介

ハムフェアのお楽しみと言えば、メーカーから発表される新製品情報やノベルティグッズの入手。久しぶりに会うローカル局とのアイボール、さらにお宝ジャンク探索など枚挙に暇がない。広い会場を丹念に見て回ると、興味深いことがいっぱいだ。会場で見つけた中から、hamlife.jpスタッフの独断で“気になったモノ&人&光景”を紹介しよう。

 

 

 

 

 

 会場で目立っていたのが、デイパックから伸びた白いV・UHF帯のGPアンテナ。同軸ケーブルをつなげてハンディ機運用を行っていた秋山さん(JJ1MLQ)。GPアンテナの根本をデイパック側面のポケットにしっかり固定するため、強度をもたせる工夫が施されていた。

 

 

 

 

 

 どこからでも折り曲げられるというホイップアンテナを見せてくれたのは、静岡県から出張帰りにやって来た鈴木さん(JR2BEF/ES1ZB)。144/430MHz帯に対応し全長は72cm。ABBREE Storeの製品だということだ。「Aliexpress.com」で個人輸入することができる。ちなみに鈴木さんは「10枚組みアマチュア局免許状」の持ち主としても知られている。ハムフェア会場にはその免許申請に使用した書類ファイルを持参し、求めに応じて公開・説明していた。

 

(ABBREE Storeから)

 

 

 

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<免許人による手記を掲載!!>日本初!?「10枚組み」のアマチュア局免許状が発行に

 

 

 

 

 

 しながわハンコ倶楽部(ブース番号:C-001)で限定販売された、小型なのにHF帯が手軽に楽しめるアンテナ「GAWANT(ガワント)」は相変わらずの人気ぶりだった。フェア開場とともにブースには長蛇の列が…。「1.3mタイプ」「1.5mタイプ」「1.5m折れ曲りタイプ」の3タイプ、2日間で合計100本を用意したが、初日の70本は1時間ほどで完売。1.5m折れ曲りタイプが人気だったそうだ。

 

 

 

 

 

「トーキョーマートクラブ」(ブース番号:C-039)に展示されていたのは、貴重な旧日本軍の零式艦上戦闘機搭載「96式空1号無線電話機」。横浜旧軍無線通信資料館館長の土居 隆氏(JA1STJ)が同資料館のコレクションの中から展示したものだ。受信部と送信部に分かれている。これほど状態のよい同セットは入手困難。

 

●「96式空1号無線電話機改-1」主な諸元

 

通達距離:対地電話通信、約70km
周波数:3,800~5,800kHz
電波形式:A1(電信)、A3(電話)
送信出力:7W
送信機:水晶発振・輻射UY-503、陽極変調UY-503
受信機:スーパーへテロダイン方式、局部発振水晶制御方式、高周波増幅UZ-6C6、周波数混合・局部水晶発振Ut-6A7、中間周波増幅UZ-6C6、再生・オートダイン検波UY-76、低周波増幅UY-76、AGC機能なし
中間周波数:450kHz
電源:送受信機各回転式直流変圧器(入力12V)
空中線:固定式(逆L型)

 

 

 

 

 

 ハムフェア会場の外でアンテナを複数立てたトラック2台を発見。これは、メーカーが展示ブースにセッティングした無線機器のために用意した車両で、毎年恒例となっている。

 

 

 

 

 

 シンガーソングライターのMasaco(JH1CBX)さんは今回、「JARL広報大使」としてオープニングセレモニーに参加したほか、JARLトークショー、総務省電子申請トークショー、アイコムのIC-705フォトセッションなどに登場し大忙しだったが、なんと登場するたびに衣装が変わるのだ! いったい会場に何着持って来ているの?? ちなみにMasacoさんの衣装だが、下記写真のうち右側の3着が“オーナーがアマチュア無線家”という大阪府富田林市のブティック「小梅」のハンドメイド品ということだった。

 

 

 

 

「はむねっと」クラブブース(ブース番号:C-009)では、八重洲無線の人気ポータブル機「FT-817」「FT-818」に製作したという木製スタンドを販売。ご覧のように無線機を立てたり、寝かせたりして使用できる。

 

 

 

 

 

 クラブブース「はろはろNET」(ブース番号:J-35)で展示されていたのは、JR0DBK局が自作した50MHz帯AMトランシーバー「TRX-503/504シリーズ」(非売品)。終段に2SC3357を2個使用し50.000~51.000MHzをAMモード(A3E)50mW出力でカバーする(電源は内蔵のリチウムポリマー電池)。BFOでSSBが受信できるほか、FM放送も受信可能という逸品だ。ケースはCADデータを作成して専門業者へオーダー、プリント基板には表面実装のチップ部品を使用している。完成度の高さには驚かされた。

 

 

 

 

 

 今年も会場で出会った“お宝ジャンク”ハンターの厨子さん(JA1KRY)。海外の無線機器を中心に各ブースをハンティング。Collinsの「312B-4コンソール」や「SBE model34」、ソニーの「ICF-5800」などを入手していた。

 

 

 

 

 

 月刊誌「ラジオライフ」でお馴染みの三才ブックスが出展する「JJ1YQF ラジオライフ無線クラブ」(ブース番号:C-013)では、雑誌などを購入するとクジが引けて、2日間で10台(1日5台ずつ)の特定小電力トランシーバーが当たるという、大盤振る舞いの企画を行っていた。

 

 

 

 

 

 電波新聞社から9月6日に発売予定の新刊本「令和版 BCLマニュアル」が、ハムフェア会場で部数限定で先行発売された。担当者によると、初日で約60冊(筆者贈呈分を含む)、2日目に約10冊を用意したそうだが、ほぼ瞬殺で完売してしまったということだ。多くのBCL愛好家にとって、期待度の高い1冊であることは間違いないだろう。

 

 

2日目の開場前、「令和版BCLマニュアル」10冊が在庫する貴重なシーン。1時間かからずに全数が売り切れた

 

 

 hamlife.jpで、以前紹介した肩掛け運用可能な「IC-7300」と「IC-9700 」を見せてくれたのは、愛知県から駆けつけた高校生ハム、濱島さん(JS2AVK)。

 

 

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<高校1年生ハムの工夫と情熱が光る>肩掛け運用可能!!「IC-7300ハンディ」の秘密

 

 

 

 

 

 一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)が展示ブースで市民ラジオ(CB)無線機の「スプリアスの簡易測定」のデモンストレーションを行った。これはアマチュア無線機同様に、新スプリアス規格基準に適合していないCB機は、2022年12月1日以降使えなくなるため、スプリアス値が基準の範囲内であるか否かの測定などを行い、JARDが何かお手伝いできないか…という取り組みの一環だ。

 

 ライセンスフリー無線愛好家(通称「フリラー」)にとって関心の高い“2022年問題”だけに、1日に数回行われたスプリアスの簡易測定のデモンストレーションには、多くのフリラーが詰めかけた。

 

 デモンストレーションでは、CB機のアンテナに銅板を這わせてアルミ箔でカバーし、音声変調をかけて測定を行っていた。

 

 

 

 

 

 ハムフェア会場の外でアマチュア無線の運用を楽しんでいた上圷(かみあくつ)さん(JE1NRG)。炎天下なので日傘をさしながらオンエアーしていたところをキャッチ!

 

 

 

 

 

 清水さん(JO2ASQ)は手作りや移動運用を楽しんでいる無線家のお一人。いつもはモービルにセッティングしているという「IC-9700」を持ってハムフェアを楽しんでいた。「メーカー製の機器ではできない技術を実現します」と言うだけあって、アンテナや電源部などさまざまなアイデアが施されていた。

 

 

 

 

 

 最後は華やかに、アイコム、アルインコ、JVCケンウッドのインフォメーションコーナーを担当した皆さんを紹介。ちなみに浴衣姿のアルインコのスタッフは同社の社員ということだ。超小型の特小インカムの持ち方もサマになっている!?

 

 

 

 

 

 

 

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●関連リンク:ハムフェア2019(JARL Web)

 

 

 

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