アイコム株式会社は2019年9月27日、auとNTTドコモの2キャリアに対応するデュアルSIM対応の車載型IPトランシーバー「IP501M」を発表した。発売開始は9月30日、価格はオープン。
業務用無線の業界では、携帯電話のIP網を利用し全国どことでも交信可能な「IP無線」(IPトランシーバー、ボイスパケットトランシーバー)の利用が急増している。多額の投資となる無線中継局の設置が不要で、使用者に無線従事者免許や無線局免許は必要なく、携帯電話のエリア内であればどことでもトランシーバー感覚で交信ができ、一斉同報が可能なことから、公共交通機関や運送業界、警備業、マスコミ関係などさまざまな業種で使われるようになってきた。
アイコムは2015年、auの4G LTEネットワークに接続可能なモジュールを搭載したハンディタイプのIPトランシーバー「IP500H」と関連機器で構成される「IP ADVANCED RADIO SYSTEM」の発売を開始し、順次ラインアップを拡充している。今回発表されたのはauとNTTドコモの2キャリアに対応するデュアルSIMに対応した車載型IPトランシーバー「IP501M」だ。以下、アイコムのプレスリリースから抜粋で紹介する。
★au・NTTドコモの2キャリアに対応するデュアルSIM対応、車載型IPトランシーバー「IP501M」を新発売(アイコム)
アイコム株式会社は、au・NTTドコモの2キャリアに対応するデュアルSIM対応車載型IPトランシーバーIP501Mを新発売します。
IPトランシーバーは、従来のトランシーバーとは異なり、携帯電話回線を利用することで日本全国を通話エリアとできるトランシーバーです。そのため、一度に多数の人と声で情報共有できるトランシーバーの特長と、通話距離や不感地帯を気にすることなく通話できる携帯電話の特長を併せ持つ通信端末といえます。
このたび新発売するIP501Mは、車載型IPトランシーバーです。使用する通信回線は、当社が提供するSIMを装備することでauとNTTドコモから選べるほか、両方のSIMを装備することで、状況に応じてキャリアを切り替えて使えるデュアルSIM仕様としています。キャリアに関わらず、ハンディタイプの従来製品IP502Hなどとも通話互換を備えています。
また、通信相手と交互ではなく、携帯電話と同じように同時に話せる同時通話に対応し、自然なやりとりが可能なほか、多人数による多重通信もサポートしており、電話会議のような使い方や、会話の途中に緊急の連絡を割り込ませて伝えることも可能です。さらに、GPS機能を備え、PCやWEBブラウザに表示した地図にIP501Mの位置情報を表示可能(別途オプション製品かWEBサービスへの加入が必要)。また、Bluetoothに対応し、ハンズフリー運用にも対応しています。
IP501Mは、運送・運輸業、警備業など、多くの業種で活用できる通信端末として販売してまいります。
★おもな特長
・au・NTTドコモの両キャリアに対応したデュアルSIM対応の車載型IPトランシーバー。
・トランシーバーの同報性と、携帯電話の広い通話エリアを併せ持つ通信端末。
・同時通話・多重通話に対応。
・GPS機能を備え、位置情報をPCやWebブラウザで表示可能。
・ハンディタイプのIP502Hなど当社IPトランシーバー従来機と通話が可能。
★その他の機能
・緊急呼び出し機能
・Lone Worker機能
・メッセージ送信機能
・ノイズキャンセル機能
・GPS機能
・埃や水しぶきも気にせず使えるIP54の防塵・防水性能
・プリセットの文字情報を送信
・ソフトウェア更新や端末設定を回線経由で一括設定など
★主な仕様
●関連リンク:au・NTTドコモの2キャリアに対応するデュアルSIM対応、車載型IPトランシーバー IP501M を新発売(アイコム プレスリリース)
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